2013 Fiscal Year Annual Research Report
認知機能進展に対する新規診断法の開発(エピジェネティックスの臨床応用)
Project/Area Number |
23590878
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹屋 泰 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70590339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 充 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50335345)
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Keywords | 認知症 / 軽度認知機能障害 / アルツハイマー病 / AD with CVD / ADL / 糖尿病 / 高血圧 |
Research Abstract |
大阪大学医学部附属病院老年・高血圧内科で行われた「1泊2日もの忘れパス入院」は合計250名を超え、昨年度に引き続いて、軽度認知機能障害(MCI)、および認知症患者の表現系として多くの臨床パラメータを調査し蓄積した。昨年度の研究結果から脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症(AD with CVD)では、認知機能や運動機能が同程度のアルツハイマー型認知症(AD)に比し、手段的ADLが低下していることが示唆され、これらを国内、および国際学会にて発表した。この結果を受けて、本年度はもの忘れパス入院患者全例に、より詳細な認知機能を評価するためにADAS(Alzheimer's Disease Assessment Scale)を追加し、より詳細な運動機能を評価するためにサルコペニアの指標を調査項目として追加し、CVDがADに与える影響を精査することとし、一年後に同様のフォローを行った。サルコペニアの指標としては、血液検査(IL-6、TNFα濃度)、アンケート調査(転倒歴や運動習慣など)、筋量算出(Skeletal Muscle Mass Indexの推定式を用いる)、筋力測定(膝伸展筋力、握力)、バランス機能測定(片脚立ち時間、重心動揺検査)、パフォーマンス能測定(10m歩行速度、3m timed up & goテスト)と、超音波を用いた骨格筋評価法により、下腿筋(ヒラメ筋(遅筋)、前脛骨筋(速筋)、腓腹筋(混合筋)の筋厚、筋輝度のことである。現段階では症例数が少なくフォロー期間も短いため、認知機能、運動機能、および手段的ADLとの間に一定の結果は得らなかったが、今後もフォローを継続していく予定である。 エピジェネティクスに関してはコストを工夫しながら様々に試行錯誤を行ったが、実行可能な方法論を見いだすことができなかった。
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Research Products
(2 results)