2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23590926
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
横山 健介 自治医科大学, 医学部, 研究員 (40598926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 弘行 自治医科大学, 医学部, 准教授 (50322392)
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Keywords | Cdx2 / Lgr5 / DCAMKL1 / Bmi1 |
Research Abstract |
消化器臓器における幹細胞研究は近年急速に進展している領域であり、幹細胞特異的遺伝子の同定、増殖・分化制御の分子機構などが次々と明らかにされ、様々な疾患に於ける幹細胞制御の重要性も解明されつつある。その中でも、腸粘膜上皮細胞の幹細胞研究が近年急速に進展してきている。この幹細胞マーカーの中でLgr5、DCAMKL1、CD133、Bmi1の4つの幹細胞マーカーに対して胃粘膜に特異的発現させるトランスジェニックマウスを作製するためにHK-ATPaseのβ subunitのプロモーターを用いたconstructの作製が終了した。そこで実際にこれらのconstructのうちLgr5、DCAMKL1、Bmi1をC57BL6Jの受精卵にinjectionを行った。得られたF0の遺伝子解析よりLgr5、DCAMKL1、Bmi1の3つともにそれぞれの遺伝子が導入されたトランスジェニックマウスを得ることができた。さらに、Lgr5とDCAMKL1のトランスジェニックマウスに関してはそれぞれの胃粘膜にLgr5とDCAMKL1が発現していることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Lgr5、DCAMKL1、Bmi1のトランスジェニックマウスの作製が成功した。さらに、現時点でLgr5とDCAMKL1のトランスジェニックマウスの胃粘膜に実際にLgr5とDCAMKL1が発現していることが確認された。以上のことから順調に研究は進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
Lgr5トランスジェニクマウス、DCAMKL1トランスジェニクマウスは作製に成功しただけではなく、胃粘膜にLgr5、DCAMKL1の発現が確認された。そこで、Lgr5トランスジェニクマウス、DCAMKL1トランスジェニクマウスの胃粘膜よりRNAを抽出する。このRNAを用いて、microRNAと発現遺伝子のマイクロアレイを行い、網羅的に遺伝子解析を行う方針である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
microRNAと発現遺伝子のマイクロアレイは外注する予定である。この費用を当該科研費から賄う予定である。網羅的な遺伝子解析の結果を基にして詳細なメカニズムの解析を進める予定であり、そのための研究費にも科研費を使用する予定である。
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