2013 Fiscal Year Annual Research Report
低用量アスピリンによる消化管粘膜障害関連因子の検討
Project/Area Number |
23590930
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
塩谷 昭子 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (80275354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 和人 近畿大学, 医学部, 教授 (10208134)
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Keywords | アスピリン小腸出血 / 網羅的遺伝子解析 / DMET plus |
Research Abstract |
貧血あるいは出血を伴いカプセル内視鏡で小腸粘膜傷害を来した低用量アスピリ(LDA)内服17例と出血リスク因子および性別・年齢をマッチさせたLDA内服対照群18例の血液よりDNAを抽出した。薬物代謝・トランスポーター遺伝子解析用マイクロアレイ(DMET plus )を使用し、網羅的SNP解析を行った。小腸出血との有意な関連性が得られたSNPsについてPCR-RFLP法あるいはTaqMan SNP Genotyping Assayキットを用い、ダイレクトシークエンス法で確認し、2群間で比較検討した。対象は、LDA内服小腸出血群30例と対照群430例。アレイ解析で、特定した27 SNPsの内、臨床的に関連性が疑われるSNPs についてvalidation を行った。対象は、小腸出血37例と対照420例。小腸出血と有意な関連性が認められたのは、CYP4F11 20043G>A(D446N) rs1060463、CYP2D6-2178 G>A rs28360521、CYP24A1 18948C>T rs4809957、ALBc. 400G>A rs3756067、GSTP1*B c.313A>G(I105V) rs1695であった。多変量解析の結果、喫煙、ワルファリン併用とともにCYP4F11 20043GG OR 3.16 (95%C.I. 1.17 - 8.51)およびCYP2D6-2178 GG OR 5.80 (2.14 -15.7)は小腸出血にと有意に関連した。また上部消化管出血の検討ではCHST2 2082 T allele保有者は上部消化管出血群で有意に高率であった(46.4% vs 70.7%、p=0.003, OR 2.57 (1.07- 6.17)。
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Research Products
(4 results)