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2013 Fiscal Year Annual Research Report

細胞周期調節因子cdh1の消化器癌発生・進展における役割の解明

Research Project

Project/Area Number 23590980
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

直江 秀昭  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (30599246)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 裕  熊本大学, 生命科学研究部, 教授 (70235282)
横峰 和典  熊本大学, その他の研究科, 助教 (60530128)
藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
Keywords大腸癌 / 浸潤・転移
Research Abstract

Cdh1は分裂期複合体(APC)の活性化因子として、細胞周期において重要な役割を持っている。近年、細胞周期のみならず、細胞骨格や細胞運動においてもCdh1が機能していることが明らかとなった。
大腸癌の浸潤や転移に関連したCdh1の研究はこれまでになく、我々は大腸癌細胞を用いたCdh1の機能解析を行った。数種類の大腸癌細胞株の中でCdh1の発現を調べると、DLD-1、HCT116、Lovo等の細胞でCdh1は強く発現していた。DLD-1細胞においてsiRNAによりCdh1の発現を抑制すると、細胞の形態に変化が見られた。アクチン繊維の免疫染色で確認すると、Cdh1を抑制した細胞では、コントロールと比較して細胞辺縁、細胞内部ともにアクチン繊維が粗になっており、Cdh1が大腸癌細胞の骨格形成に関与している可能性が示唆された。現在、細胞の運動能を評価する目的で、Transwell migrationの実験を行っている。
Cdh1はリン酸化とEmi1による分解の両方の制御を受けている。現在、Cdh1リン酸化部位のヘテロノックアウトマウスを得ており、生体におけるCdh1リン酸化の意義を明らかにするために、このヘテロノックアウトマウス同士を掛け合わせる検討を行った。その結果、生まれた仔はワイルド:ヘテロ:ホモ=13:32:0とホモ抑制マウスの出生は見られなかった。この結果より、Cdh1のリン酸化をホモで抑制したマウスは耐性致死であり、Cdh1リン酸化が発生において非常に重要な役割を持っていることが示唆された。現在、耐性致死の時期とその原因に関する解析を進めている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The APC/C activator Cdh1 regulates the G2/M transition during differentiation of placental trophoblast stem cells2013

    • Author(s)
      Naoe H, Chiyoda T, Ishizawa J, Masuda K, Saya H, Kuninaka S
    • Journal Title

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      Volume: 430(2) Pages: 757-62

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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