2013 Fiscal Year Annual Research Report
オリゴアレイCGH法によるNASH発癌関連遺伝子の網羅的検索
Project/Area Number |
23590996
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
米田 政志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30261407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 春壽 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60326139)
中出 幸臣 愛知医科大学, 医学部, 講師 (70431400)
シバスンダラン カルナン 愛知医科大学, 医学部, 助教 (30557096)
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Keywords | NASH / 肝発癌 / オリゴCGHアレイ / コリン欠乏食 |
Research Abstract |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)から肝線維化より肝発がんをきたすモデルであるコリン欠乏アミノ酸食(CDAA)を5週齢雄性Wistarラットに投与した。CDAA食投与6、12、24、48週後に得られた肝組織からRNAを抽出し、Agilent社のWhole rat genome CGHマイクロアレイを用いてコントロール群(コリン添加アミノ酸食(CSAA))と抽出された遺伝子発現について比較を行った。CDAAおよびCSAAを投与してから6、12、24、48週後にトータルで52個遺伝子発現に違いが生じた。これらの遺伝子の中には腫瘍増殖に関わる遺伝子群が含まれており、転写調節に関わる遺伝子(HNF1/TCF1)が週を追うごとに減少し、情報伝達に関わる遺伝子(NF1)も減少した。またNF1同様情報伝達に関わるEDNRBは増加していたことが確認された。次にCDAAを25週目よりテルミサルタンを投与した群(Tel)と生食群(Sal)にわけて48週目まで投与したところ、37個の遺伝子発現に違いが生じ、HNF1/TCF1、NF1の発現が増加していることが確認された。Realtime PCRにて定量しvalidationを行ったところ、CDAA食を投与し6、12、24、48週後にHNF1/TCF1は減少傾向を認めたが有意差はなく、またNF1に関しては6、12、24、48週後ともに著変がなかった。さらにTel群においてHNF1/TCF1は増加傾向を認めたものの有意差はなく、NF1の発現には違いを認めなかった。CDAAは転写調節に関わる遺伝子HNF1/TCF1に影響をおよぼし肝発がんに影響した可能性が考えられたが、マイクロアレイの結果とRealtime PCRの結果にディスクレパンシーが生じたため今後検討が必要であるものと考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Risk factors for long-term persistence of serum hepatitis B surface antigen following acute hepatitis B virus infection in Japanese adults.2014
Author(s)
Ito, K., H. Yotsuyanagi, H. Yatsuhashi, Y. Karino, Y. Takikawa, T. Saito, Y. Arase, F. Imazeki, M. Kurosaki, T. Umemura, T. Ichida, H. Toyoda, M. Yoneda, E. Mita, K. Yamamoto, K. Michitaka, T. Maeshiro, J. Tanuma, Y. Tanaka, M. Sugiyama, K. Murata, N. Masaki, M. Mizokami and A. H. B. S. G. Japanese
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Journal Title
Hepatology
Volume: 59
Pages: 89-97
DOI
Peer Reviewed