2013 Fiscal Year Annual Research Report
心不全における心腎連関のメカニズム-機能的腎予備力評価からのアプローチ-
Project/Area Number |
23591042
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真野 敏昭 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (90379165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 一博 鳥取大学, 医学部, 教授 (90303966)
坂田 泰史 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00397671)
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Keywords | 心腎連関 / 機能的腎予備力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、機能的腎予備力評価を、腎血流ドプラを用いた生理学的指標、メタボローム解析を用いた探索的研究による生化学的代謝指標を用いて行うことで、心不全における心腎連関のメカニズムを解明することである。 機能的腎予備力評価方法としてresistance index(RI)=(最大収縮期血流速-拡張末期血流速)/収縮末期血流速を腎血流ドプラ法により評価した。研究デザインは観察研究とし、外来通院患者でeGFR 15~59 (CKD stage 2~4)の患者群(CKD群)とFramingham Heart Studyの心不全診断基準を満たし、心不全での入院歴がある患者群の2群で心エコー検査時に腎血流ドプラ評価を行った。アウトカム変数を腎エコーによる腎機能指標(RI)とし、説明変数として年齢、性別、身長、体重、心エコーデータ、採血データ、内服薬について解析を行った。心不全群でRI値は有意に高値であった。また左室拡張機能障害指標とRI高値には関連を認めた。 また、生化学的代謝指標を検討するため我々が確立した高血圧性心不全ラットモデルの尿、血液サンプルを用いてメタボローム解析を行い、心不全との関連物質を探索した。メタボローム解析ではキャピラリー電気泳動法(CE)と飛行時間型質量分析法(TOFMS)と組み合わせたCE-TOFMS法を用いて、約600程度の陽イオン性代謝物質、陰イオン性代謝物質,ヌクレオチド類代謝物質の濃度測定を行った。その結果食塩感受性と心不全の関連候補物質を見つけ、その機能解析をすすめるため、心不全モデルラットに対する投与実験を行い、心不全発症抑制効果があるという結果を得た。またそれらの生化学的代謝指標異常を反映した新たなマウス心不全モデルの作成にも成功した。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] A novel heart failure mice model of hypertensive heart disease by angiotensin IIinfusion, nephrectomy, and salt loading2013
Author(s)
Tsukamoto Y, Mano T, Sakata Y, Ohtani T, Takeda Y, Tamaki S, Omori Y, Ikeya Y,
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Journal Title
Am J Physiol Heart Circ Physiol
Volume: 305
Pages: H1658-67
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Interleukin-16 promotes cardiac fibrosis and myocardial stiffening in heart failure with preserved ejection fraction.2013
Author(s)
Tamaki S, Mano T, Sakata Y, Ohtani T, Takeda Y, Kamimura D, Omori Y, Tsukamoto Y, Ikeya Y, Kawai M, Kumanogoh A, Hagihara K, Ishii R, Higashimori M, Kaneko M, Hasuwa H, Miwa T, Yamamoto K, Komuro I
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Journal Title
PLoSOne
Volume: 8
Pages: e68893
DOI
Peer Reviewed