2012 Fiscal Year Research-status Report
MURCによる心筋細胞のカベオラとトランスポートソームの制御機構の解明
Project/Area Number |
23591088
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
上山 知己 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80379388)
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Keywords | カベオラ / 心筋細胞 / MURC / cavin family |
Research Abstract |
心筋細胞のカベオラに集積していることが示されているα1受容体とMURCの局在を検討し、MURCがα1受容体と心筋細胞の細胞膜で共局在していることを明らかにした。また、MURCはERKとも結合し、ERKタンパクの安定性に関与していることも明らかにした。そして、MURCを培養心筋細胞においてMURCをknockdownするとα1受容体を介したERKの活性化が抑制されることと、MURCノックアウトマウスではα1受容体刺激による心肥大が抑制されることを示した。 これまでに我々は、coiled-coil domainを欠失させたMURC (MURCΔCC)は、培養心筋細胞の細胞膜に局在しなくなることを見出している。また、培養心筋細胞においてMURCΔCCを過剰発現させるとcAMPの産生が亢進し、心筋細胞が肥大することも明らかにした。そして、MURCΔCCを心臓に過剰発現するトランスジェニック(MURCΔCC-Tg)マウスでは、培養心筋細胞と同様に細胞膜への局在がカベオリン-3と共に損なわれ、著明な心機能低下を呈することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MURCがα1受容体を介した情報伝達系に関与していることと、MURCが心筋細胞の細胞膜上に局在することが、心筋細胞の機能を維持するのに重要であることを明らかにできたため。
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Strategy for Future Research Activity |
MURCのα1受容体を介したシグナル伝達における役割とその分子機構を明らかにし、MURCによる生体恒常性維持および心疾患発症の分子機構を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験に必要な消耗品の購入と研究領域の情報収集や研究成果の発表のための学会発表や論文投稿などに使用予定である。
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Research Products
(4 results)