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2011 Fiscal Year Research-status Report

分子標的による機能性HDL増加薬の開発-副作用の少ない新規抗動脈硬化剤の創製-

Research Project

Project/Area Number 23591109
Research InstitutionNational Cardiovascular Center Research Institute

Principal Investigator

岩本 紀之  独立行政法人国立循環器病研究センター, 糖尿病・代謝内科, 医師 (70534709)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 斯波 真理子  独立行政法人国立循環器病研究センター, 病態代謝部, 特任部長 (70271575)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
KeywordsHDL
Research Abstract

抗動脈硬化作用を有するHDLの増加を目的とし、HDL産生の重要な分子ABCA1を標的とした革新的な核酸医薬を用いた基礎研究。ABCA1の転写活性メカニズムの検討により、転写調節因子AP2がProtein kinase D(PKD)によってリン酸化され、ABCA1のプロモーター活性を抑制することを見出した。またPKDは、AngiotensinII、Endothelin-1, PDGF, PMA, ROS, Nor-epinephrinなど、動脈硬化促進作用をもつ様々なリガンドにより活性化される。HDL自身に抗酸化/抗炎症作用があることが知られているが、さらに最近、転写調節因子AP2βがIL-6やMCP-1などの炎症惹起サイトカインの発現を正に調節していることが報告されPKD-AP2経路抑制によりABCA1を介してHDLを増加させるだけでなく、上記に示した様々なPKD活性化因子による炎症反応を直接的に抑制出来る可能性が示唆される。PKD特異的なBNA修飾された核酸医薬を用いて、ABCA1の活性化を用いたHDLの増加と炎症反応の抑制、さらには抗動脈硬化作用の有無を検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

PKD特異的なBNA修飾されたアンチセンス人工核酸を用いて、ABCA1発現への影響をin vitroの系を用いて、有効なアンチセンスを選定した。(1)マウスPKDのmRNAをコードするBNA化アンチセンスを数種類作製(2)生体内での主なHDL産生臓器である肝臓の培養細胞系を用い、上記のBNA化アンチセンスによる、PKD抑制効果とABCA1の発現レベルをReal-time PCR法を用いて検討測定した。

Strategy for Future Research Activity

23年度に見出されたPKD特異的BNA修飾核酸を用いて、in vivoでの検討を実施し、実際にHDLの増加作用を有するかを検討するとともに毒性試験を実施。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

PKD特異的BNA修飾核酸の大量生成。マウスへの核酸投与によるHDL産生増加効果の分子生物学的かつ生化学的実験を実施。ABCA1のmRNAおよび蛋白レベルの発現を検討するとともに、その他コレステロール代謝に関わる分子(SREBP2, HMG-CoAS, LDL受容体, SR-BIなど)の発現レベルを測定し、実際にAP2-PKD経路によるHDL増加効果が認められるかを検証する。またそれと同時に、肝機能(AST/ALT)、腎機能(BUN/Cre)と臓器の組織学的変化を検討する。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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