2011 Fiscal Year Research-status Report
肺線維症の線維化に関与するEGFRファミリーとリガンド、プロテオグリカンの検討
Project/Area Number |
23591139
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
城 大祐 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30376470)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 康宏 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (00323585)
齋藤 朗 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (90591412)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | 肺線維症 / マウス / EGFR / プロテオグリカン / ブレオマイシン |
Research Abstract |
"特発性肺線維症(IPF)は50歳以降の男性に多く発症する原因不明かつ進行性の肺疾患であり、薬物を始め明らかに有効といえる治療法が確立されていない。IPFでは肺癌の相対リスクが7-14倍と高率であるとされる。また肺癌の分子標的治療薬である上皮細胞成長因子受容体のチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)の投与がIPF併存肺癌患者でIPFが増悪し予後不良である可能性が示唆されている。 本研究ではマウスのブレオマイシン肺線維症モデルを用いて1)線維化および線維芽細胞や平滑筋細胞増生さらには上皮間葉転換(EMT)おける上皮細胞成長因子受容体(EGFR)ファミリーおよびそのリガンド、プロテオグリカンの関与を明らかにし2) 肺線維症においてEGFRファミリーやそのリガンドが治療の標的になりうるかを探ることを主たる目的としている。 初年度はブレオマイシンの腹腔内投与による肺の線維化モデルを作成をまず行った。C57BL6とBALBcマウスにブレオマイシンを種々の量と投与間隔・回数の検討を行い今後の検討に最適なモデルとなるような条件設定を行った。更に今後の検討をすすめる上で必要となるノックアウトマウスの作成と飼育を並行して開始している。 肺の線維化は肺組織の病理標本の作成とマッソントリクローム染色および肺のコラーゲン定量を行い評価している。またこのモデルの肺組織を摘出し総RNAを抽出して用いる。現在研究実施計画に沿って更に検討を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験計画を再検討して同時進行でより時間のかかるノックアウトマウスの作成と飼育を開始したためそちらに研究時間を割く必要があった。
|
Strategy for Future Research Activity |
大学院生2人が研究に参加している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画にそって必要な物品の調達に使用する。
|