2013 Fiscal Year Annual Research Report
間質性肺炎における血管新生関連因子の機能解析と臨床応用
Project/Area Number |
23591164
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
功刀 しのぶ 日本医科大学, 医学部, 講師 (30350036)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 悠 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60097037)
寺崎 泰弘 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50332870)
|
Keywords | 間質性肺炎 / 肺胞上皮 / miRNA |
Research Abstract |
miRNA が転写後の遺伝子発現を調節する分子として注目を集め、さらにmiRNA は細胞が分泌するエンドゾーム由来の小胞顆粒であるエクソソームに含まれている事が解明され、エクソソームは細胞間伝達の一つとして、また血中、尿や腹水・胸水等の体液に含まれるエクソソーム由来miRNA の解析による疾患バイオマーカーの可能性としても重要な分野である。 ブレオマイシン肺臓炎モデルは、古くから、肺線維症モデルとして知られているが、薬剤を気管内投与するため、肺内での分布、個体差が生じやすいモデルである。miRNAの網羅的解析を行う上で、炎症,線維化に関わるmiRNAは微小であり、今回網羅的解析を行う検体の個体差を少なくするため、実験動物用X 線CT Latheta LCT-200(日立アロカメディカル社)を用いて、確実な検体採取と線維化の画像評価を行った。 肺組織と気管支肺胞洗浄液からのRNA抽出を行い、解析を行っている。 間質性肺炎におけるエクソソームの解析には、その主たる由来細胞の一つとして肺胞上皮細胞が重要であると考え解析を行い、電顕的にII型肺胞上皮、ブレオマイシン投与後21日目の再生II型肺胞上皮での多胞性エンドゾームを電子顕微鏡的に確認を行った。気管支肺胞洗浄液の解析では、以前から、洗浄液に多く含まれるサーファクタントの分離が知られており、それを応用し、超遠心機を用いて分化遠心胞を応用し、エクソソームの分離方法を確立した。エクソソームマーカーとして知られているCD63の抗体を用いた、肺組織、気管支肺胞洗浄液由来のエクソソーを用いた免疫電顕を行った。
|