2013 Fiscal Year Annual Research Report
肺高血圧症血管リモデリング形成過程におけるIL-17の役割の解明
Project/Area Number |
23591166
|
Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
丸山 淳子 鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 教授 (50263017)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 琢磨 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60224515)
丸山 一男 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20181828)
|
Keywords | 右室肥大 / 右室収縮期圧 / 低酸素暴露 |
Research Abstract |
IL-17の、肺高血圧(PH)発症への関与を検討するため、IL-17欠損(KO)マウスと野生型(WT)マウスを用いて、21日間の長期低酸素曝露による低酸素性肺高血圧モデルを作成した。以下の事項について、追加実験を行った。 1)直接穿刺による右室収縮期圧(RVSP)測定、右室肥大の評価、肺小血管の筋性 化の比率(%muscularity)の計測 IL-17欠損低酸素曝露群(KO/hypo)は、野生型マウス低酸素曝露群(WT/hypo)に比較して、%muscularity の抑制は見られたが、RV/LV+S の軽減は認められなかった。以上より、マウスの肺高血圧モデルは、ラットと比較すると、血管病変は中等度ある場合でも、右室肥大の程度(RV/LV+S)は軽度であることが推測された。また、右室肥大がある場合でも、実際に右室機能が低下するかどうかは、検討する必要があると推測される。このことがマウス肺高血圧モデルを使用した場合の重症度の評価の困難さにつながると考えられた。 2)肺高血圧発症過程における転写因子、増殖因子等の経時的変化 低酸素曝露期間は、最長35日まで延長し、経時的変化を低酸素曝露0、3、7、14、21、28、35日の時点で検体を採取した。KO/hypo 群では、VEGF, GCSF, TNFalpha, CCL2 が WT/hypo比較してすべての過程で低下していた。一方、IL10 は、すべての過程で上昇がみられ、以上の結果は、%muscularity 低下に関連することが推測された。
|
Research Products
(7 results)