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2012 Fiscal Year Research-status Report

HB-EGFを中心にした肺線維症・間質性肺炎新規治療法開発

Research Project

Project/Area Number 23591171
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

藤田 昌樹  福岡大学, 医学部, 准教授 (50325461)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内野 順治  福岡大学, 医学部, 講師 (80432946)
田代 尚樹  福岡大学, 医学部, 助教 (70613884)
Keywords肺線維症 / HB-EGF
Research Abstract

本研究の目的としては、HB-EGFの呼吸器疾患における役割、特に肺線維症、間質性肺炎に対する役割を明らかにし、新規治療開発に結び付ける事である。HB-EGFはEGFファミリーに属するヘパリン結合性の増殖因子で、表皮細胞、心筋細胞、血管内皮細胞、平滑筋細胞、マクロファージなど種々の組織、細胞より分泌され、細胞の増殖や分化、炎症反応などに関わっている。しかし、呼吸器疾患における役割は明らかでない。このため、呼吸器疾患、特に肺線維症、間質性肺炎を中心に検討を進めている。
HB-EGF発現の有無、HB-EGF強制発現による影響を検討した。昨年度の結果により、ブレオマイシン投与によるマウス肺線維症では早期の炎症時期では発現が高いが、後期の線維期では発現が抑制されている結果が得られた。ヒト検体でも発現が低下しており、HB-EGFは肺線維化の時期に抑制されていると考えられた。このため、HB-EGFの発現を亢進させると線維化が抑制されるという仮説を立てた。
ブレオマイシン投与後にHB-EGF強制発現アデノウイルスベクターを投与し、線維化が抑制されるかどうかを検討した。昨年度作成した、HB-EGF強制発現アデノウイルスベクターを濃縮し、ブレオマイシン投与によるマウス肺線維症モデルへ投与を行い、28日後の線維化および7日後の発現の有無を検討した。しかしながら、作成したベクターによる強制発現の程度が弱く、はっきりした抑制効果は得られなかった。
アデノウイルスベクターの種類を変えるなどの発現ベクターの再作成を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

アデノウイルスベクターが完成していたが、動物実験では強制発現が制限されており、再作成を行っている。

Strategy for Future Research Activity

HB-EGF強制発現アデノウイルスベクターを再作成し、再度強制発現による線維化抑制が得られるかを検討する。また、HB-EGFそのものを投与する検討も考慮している。
機序検討についての実験、炎症、アポトーシス、MMPs、シグナルの検討も進めていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

アデノウイルスベクターの再作成および動物実験、動物実験で得られた試料解析を中心に研究費を使用する。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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