2012 Fiscal Year Research-status Report
ヒト腎臓細胞由来iPS細胞による次世代人工腎臓作成の試み
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23591183
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菱川 慶一 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50255460)
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Keywords | iPS細胞 |
Research Abstract |
本年度は、腎臓由来iPS細胞から腎臓構成細胞への分化誘導を試みた。Infinium解析で得られた遺伝子を特異的かつ強制的にOFFあるいはONとすることにより、腎臓由来iPS細胞から効率良く腎臓構成細胞を分化誘導する。さらに、分化誘導された細胞を既報のデバイスに播種し、SCIDマウスへ移植することにより、次世代人工腎臓として機能するか評価した。 1、 脱メチル化(活性化)すべき5遺伝子に関しては、iPS樹立時と同様にPlatE法を用い、レトロウイルスにより強制発現させる。メチル化が維持される(不活性化)5遺伝子については、siRNAを用いて遺伝子発現を抑制する。 2、 1の処置後、2-4週間培養し、腎臓系統のマーカー発現をreal time PCRで評価し、siRNAおよびレトロウイルスの条件を最適化する。 3、 2で最適化された条件で、更に2-8週間分化誘導を行い、組織染色により腎臓構成細胞への分化を検証する 1-3により、効率良く腎臓構成マーカー発現細胞が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分化誘導条件の最適化にはまだ時間を要する状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度以後では、同定した遺伝子をsiRNAおよびレトロウイルスを用いることにより、特異的かつ強制的にONあるいはOFFとすることにより、腎臓由来iPS細胞から効率良く腎臓構成細胞を分化誘導する。次に分化誘導した腎臓構成細胞を既報のデバイスへ播種し、SCIDマウスに移植することにより、次世代人工腎臓として機能するか評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品と補助員の人件費に使用予定。
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Research Products
(1 results)