2012 Fiscal Year Research-status Report
腎尿細菅細胞の脱分化・再生の過程におけるDNA修復、細胞周期、細胞死制御の解明
Project/Area Number |
23591194
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
平野 世紀 高知大学, 医学部附属病院, 医員 (20368616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 典生 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (30251531)
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Keywords | 急性腎障害 / 細胞周期 |
Research Abstract |
当初の研究目的として、1)腎尿細管脱分化細胞の同定、2)尿細管細胞死におけるDNA修復の重要性の解明、を目的として実験計画を立案した。これらにおいて、尿細管の細胞増殖、再生に関しての基礎的研究は重要であり、共同研究者の寺田と共に研究を行っていた。 当初の研究計画では、細胞周期を蛍光標識した蛋白によりin vivoでモニターできるFUCCIマウスを使用し、急性腎障害後の細胞周期および細胞増殖の解析を行う予定だったが、主に2つの理由で断念せざるを得なかった。1)当研究室でマウスの維持管理を行う人員不足および実験に携わる人員の不足、2)当方所属病院での臨床業務が近年の医師不足により多忙を極め、自らがマウスを扱って維持管理が出来る状況には無かったこと、により本年度は当初のin vivoによる実験系の構築も出来なかった。以上の理由により当初の計画は全くの未達である。 予備実験のデータとして、虚血再灌流によるFUCCIマウスにて障害後の細胞周期がG0期からG1期へ進行していることは確認できているが、その再現性に問題があり、これは虚血再灌流の条件設定の問題および、虚血再灌流による全身性変化(炎症性サイトカインの放出など)が関わっていると考えられる。上記のようにマウスを使った実験系を動かすことが当方ではほとんど不可能な状況であり、細胞系での実験を予定している。具体的には、FUCCI発現vectorを腎尿細管細胞に恒常的に発現する細胞株を樹立し、各種障害により細胞周期の進展を解析する事により、急性腎障害に対する腎尿細管の反応を見ることとする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1)当研究室でマウスの維持管理を行う人員不足および実験に携わる人員の不足、2)当方所属病院での臨床業務が近年の医師不足により多忙を極め、自らがマウスを扱って維持管理が出来る状況には無かったこと、主に以上の2つの理由により本年度は当初のin vivoによる実験系の構築も出来なかった。以上の理由により当初の計画は全くの未達である。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験のデータとして、虚血再灌流によるFUCCIマウスにて障害後の細胞周期がG0期からG1期へ進行していることは確認できているが、その再現性に問題があり、これは虚血再灌流の条件設定の問題および、虚血再灌流による全身性変化(炎症性サイトカインの放出など)が関わっていると考えられる。上記のようにマウスを使った実験系を動かすことが当方ではほとんど不可能な状況であり、細胞系での実験を予定している。具体的には、FUCCI発現vectorを腎尿細管細胞に恒常的に発現する細胞株を樹立し、各種障害により細胞周期の進展を解析する事により、急性腎障害に対する腎尿細管の反応を見ることとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
細胞実験系の構築および培養、FACS機器その他に使用する試薬類の購入を行う。
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