2013 Fiscal Year Annual Research Report
慢性腎臓病の認知能低下におけるカルボニルストレスの病態と治療に関する研究
Project/Area Number |
23591196
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
中山 昌明 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60217940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
旭 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (60274966)
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Keywords | メチルグリオキサール / 慢性腎臓病 / 認知機能 |
Research Abstract |
慢性腎臓病で増加するメチルグリオキサール(MGO)が認知機能低下例でも増加している事実が指摘されている。本研究では、MGOが直接的に認知機能に影響を与えるかを動物モデルで検討した。ラットを2群に分けて12ヶ月間にわたりMGOを経口投与、コントロール群と認知行動を検討した。MGO群では血中濃度は人の慢性腎臓病を模倣していた。経過中、認知行動能に両者に違いはなく、脳海馬組織に障害は無かった。以上より、腎機能正常例ではMGOの影響は認められない。しかしMGO投与群で抗酸化系が亢進していたことから、慢性腎臓病のような抗酸化系障害例ではMGOの障害が出やすい可能性がある。今後の検討課題と考える。
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