2012 Fiscal Year Research-status Report
沖縄野菜を多用する食事による血圧等の健康指標改善とその持続に関する無作為割付研究
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23591220
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
大屋 祐輔 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30240964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
等々力 英美 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60175479)
井関 邦敏 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (90193383)
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Keywords | 沖縄 / 食塩 / 野菜 / 血圧 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度から引き続き、実際にボランティア住民(沖縄の中年男女)約300名に対して介入を行った。クロスオーバーで、1年目のコントロール群に、2年目は介入を開始している。また、最初のコホートからの採血データや問診票、食事データを回収し、現在、解析を行っている。 併行して、塩分摂取量評価に関する研究を継続している。高血圧・腎臓内科外来に通院する患者900名について、随時尿から1日塩分摂取量を計算し、食事記録と比較した。食塩摂取量に関しては、BDHQの推定はばらつきが多い結果であり、評価法の工夫が必要と考えられた。一方、随時尿からの推定は、再現性があり、患者指導や個人評価のツールになり得る可能性がある。今回の結果からは、沖縄県の高血圧・腎臓患者では、中年者が、前期高齢者や後期高齢者より塩分摂取量が多いという、全国の傾向と逆の結果であった。これは、沖縄の伝統食が塩分が少ないが、若中年者が欧米色、和食パターンとなっているためと考えられた。また、肥満者ほど塩分摂取が多かった。このことと会わせ、今後の沖縄の中年肥満者の食事指導には、塩分摂取のことを強調する必要があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
介入に関しては行われているが、解析はやや遅れている。また、結果として、介入効果が小さかったため、統計的有意が出ない可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
コホートの脱落者を少なくする必要がある。そのために、研究者のみならず、研究補助者による調査への協力依頼体制を作る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
コホートを調べるも最終年度になるため、検査に対する費用、統計解析に関する費用、学会発表に要する費用が中心である。
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Research Products
(5 results)