2013 Fiscal Year Annual Research Report
アミロイドβ依存性に異常タウリン酸化を誘導する分子群の網羅的解析
Project/Area Number |
23591234
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
池内 健 新潟大学, 脳研究所, 教授 (20372469)
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Keywords | 脳神経疾患 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / 認知症 |
Research Abstract |
アルツハイマー病患者脳では,不溶性タンパクの凝集により老人斑と神経原線維変化が形成され,大脳に広範な神経細胞脱落が生じる.老人斑はアミロイドβ(Aβ)から成り,神経原線維変化はリン酸化タウを主要成分とする.アルツハイマー病を臨床的に発症する以前から,病理学的には老人斑および神経原線維変化はほぼ完成している点は注目に値する.Aβ蓄積に関する分子病態の知見が進む一方で,Aβ蓄積からリン酸化タウが誘導されるメカニズムについては未だ未解明である。本研究は,Aβ依存性にタウリン酸化を誘導する分子群を同定することを目的として実施した。本研究は,研究代表者らが開発したAβ依存性に異常タウリン酸化をin vitroで再現する共培養システムを用いた解析を行った。各種Aβを産生するドナー細胞と,内在性タウを発現する初代神経培養細胞(レシピエント細胞)の共培養を行い,Aβ依存性に異常リン酸化タウが誘導されることを免疫ブロットで確認した。このレシピエント細胞から全RNAを回収し,RNA品質をRINスコアで評価した。回収したRNAを用いてRNA発現解析チップを用い網羅的な解析を行い,Aβ依存性に発現が変動する分子を明らかにした。
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Research Products
(6 results)