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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ポリグルタミン病ヒト疾患脳における重合体毒性の証明と治療薬開発

Research Project

Project/Area Number 23591235
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

高橋 俊昭  新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (70377191)

Keywordsポリグルタミン病 / 重合体 / 神経変性 / C.elegans / SDD-AGE
Research Abstract

【目的】ポリグルタミン鎖 (40 glutamine repeat) を恒常発現する線虫モデルを用い、前年度で選定した1候補薬剤(薬剤A:論文にて報告の予定)を摂取させ、ポリグルタミン病への分子治療効果を検証する。
【方法】体壁筋にpolyglutamine(Q40)-GFP (green fluorescent protein) の融合蛋白を恒常的に発現する線虫モデルを用い、飼育培地中に選定した薬剤Aを添加し、摂取させた。Semi-Denaturing Detergent-Agarose Gel Electrophoresis(SDD-AGE)にてポリグルタミン鎖の重合・蓄積を経時的に評価し、実体顕微鏡下で、運動測定、寿命測定等の観察を行なった。
【結果】① SDD-AGEにより、線虫モデルのポリグルタミン鎖重合体をスメア状に検出し得た。孵化後day3以降に経時的に重合体が蓄積していくが、孵化後より薬剤A投与することで、day8時点で重合体蓄積を抑制する効果がみられた (p<0.05) 。② 運動測定;孵化後、day10, day15, day16の線虫について、線虫の1分間での運動回数 (frequency of tail movements/min) を実体顕微鏡下で測定した。薬剤A添加で運動頻度の低下改善傾向はあったが、統計学的に有意差は認めなかった。③ 寿命測定;薬剤A投与群では対照と比較しlog rank検定で有意な生存期間延長効果をみとめた(p<0.001)。
【考察】薬剤Aは、ポリグルタミン病の線虫モデルにおいて、ポリグルタミン鎖重合を抑制し、生存期間延長効果を認めた。臨床応用を目指し、ポリグルタミン病の分子治療候補薬として提唱したい。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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