2013 Fiscal Year Research-status Report
多系統萎縮症における脳内αーシヌクレイン凝集体の画像化とその臨床応用
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23591266
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊池 昭夫 東北大学, 大学病院, 助教 (80463785)
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Keywords | 多系統萎縮症 / パーキンソン病 / PET / [11C]BF-227 / α-シヌクレイン |
Research Abstract |
多系統萎縮症などのパーキンソン症候群は一次的にα-シヌクレイン蛋白の異常蓄積を来す疾患である。我々は、今まで不可能だった多系統萎縮症患者の生体脳内におけるα-シヌクレイン蛋白凝集体の可視化を[11C]BF-227 PETを用いて世界で初めて可能にした。本研究の目的は、α-シヌクレイン蛋白の異常蓄積を来す多系統萎縮症などのパーキンソン症候群において、[11C]BF-227 PETによる非侵襲的な生体脳内のα-シヌクレイン蛋白凝集体の蓄積量測定が病期指標や治療効果判定などに応用できるかどうかを検討することである。 平成25年度は平成24年度計画(対象患者のピックアップ、脳MRI及び[11C]BF-227 PET検査)を継続するとともに、PETデータを収集し、種々の画像解析ソフトを用いて統計解析を行うことであった。対象患者のピックアップや各種評価、脳MRI施行までは順調に遂行できた。しかしながら、平成24年10月になって漸く本学のサイクロトロンが復旧しPET検査が再開となったため、[11C]BF-227 PET検査に遅延が生じ、PETデータ収集に時間を要してしまった。平成26年度は、収集することができた多系統萎縮症などのパーキンソン症候群患者のPETデータを基に、種々の画像解析ソフトを用いて統計解析を行う予定である。なかでも、繰り返し[11C]BF-227 PET検査を施行できた多系統萎縮症患者において、病変の分布の拡がりなどを詳細に検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象患者である多系統萎縮症のピックアップ、各種評価、脳MRI検査施行まで順調に遂行できていたが、平成24年10月になって漸く本学のサイクロトロンが復旧しPET検査が再開となったため[11C]BF-227 PET検査に遅延が生じてしまった。しかしながら、平成25年度までにデータ解析を行うことができるまでの症例を蓄積することができた。そのため、平成26年度に画像解析ソフトを用いて統計解析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
収集できた多系統萎縮症患者のPETデータを種々の画像解析ソフトを用いて統計解析を行い、早急に論文にまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
対象患者である多系統萎縮症患者のピックアップ、各種評価、脳MRI検査施行まで本研究は順調に遂行できていたが、平成24年10月になって漸く本学のサイクロトロンが復旧しPET検査が再開となったため、[11C]BF-227 PET検査に遅延が生じデータ収集に時間がかかった。平成25年度にPETデータを収集し種々の画像解析ソフトを用いて統計解析を行う予定であったが、計画に遅れが生じた。 PETデータ解析と学会発表を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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Research Products
(8 results)