2011 Fiscal Year Research-status Report
PETを用いたアデノシン受容体とパーキンソン病の不随意運動の関係についての研究
Project/Area Number |
23591287
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
三品 雅洋 日本医科大学, 医学部, 講師 (70322518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 正彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20266638)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / アデノシン受容体 / ドパミン / PET |
Research Abstract |
アデノシンA2A受容体はドパミンD2受容体と相反する作用がある。アデノシンA2A受容体拮抗薬は、ジスキネジア発現が少ない治療薬として期待されている。東京都老人総合研究所はアデノシンA2A受容体を画像化する放射性薬剤11C-TMSXを開発、世界に先駆け、ヒトでのアデノシンA2A受容体PETに成功している。これまで、未治療のパーキンソン病のアデノシンA2A受容体分布は健常者と有意な違いはなかったが、パーキンソニズムの左右差に着目すると重症側で低下していることを見いだした(業績19)。これは、重症側で結合能が増加するドパミンD2受容体と逆の現象である。さらに抗パーキンソン病薬による治療開始後、被殻アデノシンA2A受容体分布容積が増加し始めることが明らかになった。本研究では、振戦やジスキネジアなど運動症状と被殻アデノシンA2A受容体分布を調べた。 パーキンソン病患者16例および老年健常者6例に11C-TMSX PETを行った。初期診断を確実にするため、パーキンソン病患者全例に11C-CFT PETを用いたドパミントランスポーターの測定、11C-raclopride PETを用いたドパミン受容体分布の測定を行った。11C-TMSX PETは60分のダイナミックスキャンを行った。症状の評価はUnified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)を用いた。症例を蓄積中である。 また、未治療例におけるアデノシンA1受容体の変化についても検討を開始した。パーキンソン病患者10例および老年健常者10例に11C-MPDX PETを行った。これについては現在解析中、来年度の国際学会で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の蓄積は予定通り進んでいる。震災の影響で、画像解析用ソフトウェアの新規導入が微妙であったが、予定額で支給されたので、解析にも支障なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り、検査データを蓄積し、次々年度までにはデータ解析を終了し、成果を論文化する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ダブリンで開催されるthe 16th International Congress of Parkinson's Disease and Movement Disorders、福岡で開催されるPurine 2012に参加し、成果の一部を報告するとともに、PET検査ならびにデータ解析に必要な消耗品を購入する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Striatal Distribution of Dopamine Transporters and Dopamine D2 Receptors at Different Stages of Parkinson’s Disease-A CFT and RAC PET Study.2011
Author(s)
M. Mishina, K. Ishii, M. Suzuki, S. Kitamura, K. Ishibashi, M. Sakata, K. Oda, M. Hamamoto, S. Kominami, S. Kobayashi, Y. Katayama, K. Ishiwata.
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Journal Title
The Neuroradiology Journal
Volume: 24
Pages: 235-241
Peer Reviewed
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[Presentation] パーキンソン病における被殻ドパミントランスポータ・ドパミンD2受容体分布の病期による変化2011
Author(s)
三品雅洋, 石渡喜一, 石井賢二, 北村伸, 鈴木正彦, 橋本昌也, 石橋賢士, 織田圭一, 坂田宗之, 豊原潤, 濱本真, 小林士郎, 片山泰朗
Organizer
第52回日本神経学会総会
Place of Presentation
名古屋
Year and Date
2011年5月18日
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