2012 Fiscal Year Research-status Report
肥満・メタボリックシンドロームにおける高尿酸血症発症メカニズムの解明
Project/Area Number |
23591340
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
細山田 真 帝京大学, 薬学部, 教授 (00291659)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 真希子 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (80447557)
市田 公美 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80183169)
|
Keywords | 高尿酸血症 |
Research Abstract |
1)肥満および油脂投与マウス腎臓における各種尿酸トランスポーターの発現解析と発現変化遺伝子の網羅的探索(研究代表者) 油脂投与マウスの腎臓における尿酸トランスポーターURAT1遺伝子発現変化について検討を進め、肥満によりURAT1の2種類の遺伝子産物のうち低分子量側の産物が発現量が増えることを認めている。今後、実質的に尿酸輸送に関与する冊子縁膜に発現するURAT1遺伝子産物を同定し検討を行う。 2)ウリカーゼノックアウトマウスの飼育条件の確定と繁殖(研究代表者) キャンパス移転に伴う飼育施設の自動給水への変更が原因と推定されるウリカーゼノックアウトマウスの繁殖効率の大幅な低下が生じた。尿酸合成阻害薬の使用、自動給水に加えて給水瓶の使用など、飼育環境の改善によって現在は繁殖効率が回復している。ウリカーゼノックアウトマウスのC57B6系への戻し交配を進め、スピードコンジェニックのための検出系を確立した。各染色体で4つのマーカーを選び、現在1染色体の2つのマーカーのみが129由来で、その他の染色体はB6由来となるところまでコンジェニック化が進んでいる。 3)ヒトURAT1安定発現細胞株の樹立(研究分担者) 前年度に樹立したヒトURAT1安定発現細胞株について、尿酸輸送活性を定量化するために取り込み尿酸量に比例して産生される過酸化水素を蛍光として検出する分析系を確立した。研究成果を学会で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
飼育施設の移動に伴う繁殖効率の低下から回復するのに時間がかかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
4)ウリカーゼノックアウトマウスの油脂投与による検討(研究代表者) ウリカーゼノックアウトマウスに油脂を投与すると排泄低下型高尿酸血症が生じ、腎臓においてURAT1の発現が亢進することを示すことにより、肥満・メタボリックシンドロームにおける排泄低下型高尿酸血症のメカニズムとして、油脂投与により血中遊離脂肪酸濃 度が上昇し、URAT1発現亢進を惹起することを明らかにする。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
|