2013 Fiscal Year Annual Research Report
肥満・メタボリックシンドロームにおける高尿酸血症発症メカニズムの解明
Project/Area Number |
23591340
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
細山田 真 帝京大学, 薬学部, 教授 (00291659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 真希子 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (80447557)
市田 公美 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80183169)
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Keywords | 高尿酸血症 |
Research Abstract |
1)ウリカーゼノックアウトマウス(ウリカーゼKOマウス)の飼育条件の確定と繁殖(研究代表者):スピードコンジェニック後5回の戻し交配が完了し、C57BL/6バックグラウンドのウリカーゼKOマウスの系統を樹立した。現在ホモ同士のペアで繁殖を進めている。ウリカーゼKOマウスはヒトの3倍を超える尿中尿酸排泄速度を示すことを明らかにし、繁殖のための条件として尿酸合成阻害薬であるアロプリノールの用量および投与必要期間を確定した。さらに非致死的微量採血法による血漿尿酸値定量法を確立し、ウリカーゼKOマウスでは野生型マウスと異なり、血漿尿酸値の雌雄差が認められることが示唆され、ヒトの尿酸動態を研究するための動物モデルとしてウリカーゼKOマウスが必要不可欠であることがあきらかになった。また、ヒト尿酸代謝における尿酸トランスポーターURAT1の寄与を研究するための動物モデルとして、ウリカーゼ-URAT1-ダブルノックアウトマウスを作出した。 2)肥満および油脂投与マウス腎臓における各種尿酸トランスポーターの発現解析と発現変化遺伝子の網羅的探索(研究代表者):上記ウリカーゼKOマウスの検討により、血漿尿酸値や尿中尿酸排泄量を含む尿酸動態の変化が尿酸トランスポーターの発現に影響を与えることが示唆されたため、よりヒトに近い尿酸動態モデル動物の開発を先に進めることにした。引き続き平成26~28年度基盤C「ヒト尿酸代謝完全モデル動物を用いた高尿酸血症発症に関与する環境要因の解明」として検討を継続する。 3)ヒトURAT1安定発現細胞株の樹立(研究分担者):ヒトURAT1安定発現細胞株を樹立し、尿酸輸送活性を定量化するために取り込み尿酸量に比例して産生される過酸化水素を蛍光として検出する分析系を確立するとともに、尿酸の代替となる蛍光輸送基質の検索を行った。
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[Journal Article] Common dysfunctional variants in ABCG2 are a major cause of early-onset gout.2013
Author(s)
Matsuo H, Ichida K, Takada T, Nakayama A, Nakashima H, Nakamura T, Kawamura Y, Takada Y, Yamamoto K, Inoue H, Oikawa Y, Naito M, Hishida A, Wakai K, Okada C, Shimizu S, Sakiyama M, Chiba T, Ogata H, Niwa K, Hosoyamada M, Mori A, Hamajima N, Suzuki H, Kanai Y, Sakurai Y, Hosoya T, Shimizu T, Shinomiya N.
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Journal Title
Sci Rep.
Volume: 3
Pages: 2014
DOI
Peer Reviewed
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