2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規白血球表面抗原LR11の白血病および正常造血における役割の解明
Project/Area Number |
23591368
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
武内 正博 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50466702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 千桂子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80436352)
武城 英明 東邦大学, 医学部, 教授 (80291300)
中世古 知昭 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30323398)
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Keywords | 白血病 / ニッチ / 低酸素 / 細胞接着 |
Research Abstract |
白血病細胞株を用いた検討:レンチウイルスによるLR11のノックダウンにより接着能や遊走能の低下を認めた。また過剰発現系では接着能および遊走能の亢進を認めた。細胞株を低酸素環境に置くことによってLR11の発現が亢進することが判明し、これにHIF-1が関与することを明らかに出来た(Nishii et al. J Biol Chem. 2013 Apr 26;288(17):11877-86.)。 また、LR11をノックダウンした細胞株(U937)を免疫不全マウスに移植したところ、コントロール群に比べ、明らかに生存期間の延長を認めていることが分かった。この際、LR11ノックダウンをした細胞とコントロール細胞とで細胞増殖に差がなかったことから、移植後の生着に差があるのではないかと考え、追加検討を行った。U937を用いたマウス移植モデルにおける生着の検討の結果、LR11をノックダウンすることによって、骨髄および脾臓への生着細胞の頻度が低下することが分かった。これらの結果からはLR11が接着や遊走に関与し、それが移植後の生着に関わっている可能性が考えられた。(2012年米国血液学会総会および2013年日本血液学会学術集会にて発表) さらに、MLL-AF9を用いたマウス白血病モデルにおいてもLR11ノックアウトマウス由来の細胞を用いた場合とコントロール群とで差が起こるか解析を行っている。(未発表データ)
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