2012 Fiscal Year Research-status Report
多発性骨髄腫幹細胞の同定およびそれを標的とした抗体療法の開発
Project/Area Number |
23591386
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
保仙 直毅 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10456923)
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Keywords | 多発性骨髄腫 / がん幹細胞 / 抗体医療 |
Research Abstract |
多発性骨髄腫の源となる骨髄腫幹細胞がB細胞中に存在するということが以前にいくつかのグル―プから報告され、骨髄腫治療の標的として注目されていた。本研究において、我々は、NOGマウス新生児への移植実験、あるいはSCID-rabモデルによる詳細な解析を行い、少なくとも我々の解析し得た多数の多発性骨髄腫症例においては、その源となるmyeloma-initiating cellがCD19+B細胞中ではなくCD19-CD38++形質細胞中に存在することを示した。骨髄中に存在する骨髄腫形質細胞は骨髄内に存在するストローマ細胞より強い生存支持を受けているため治療に抵抗性で治癒が極めて困難であると考えられる。そこで、本研究では、我々が自作した抗骨髄腫細胞モノクローナルライブラリーの中から、その生存支持機構を阻害するものをスクリーニングし、候補となる抗体を得た。さらに、その結合抗原をすでに発現クローニングにより同定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
H24年度中に骨髄腫形質細胞上に発現する標的候補抗原を同定することが目標であったがそれは達成された。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までに同定した標的抗原に対するモノクローナル抗体をさらに作製し、その機能阻害により抗骨髄腫効果を発揮するものを同定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(4 results)