2013 Fiscal Year Annual Research Report
PP2AーFOXO3Aの活性化を利用したATRA耐性APLの新規治療戦略の開発
Project/Area Number |
23591407
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小松 則夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (50186798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高久 智生 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20408256)
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Keywords | FOXO3A / プロテインホスファターゼ2A / 急性前骨髄球性白血病(APL) / 全トランスレチノイン酸(ATRA) / ATRA耐性 / FTY720 / 活性酸素種 |
Research Abstract |
FOXO3Aは全トランスレチノイン酸(ATRA)刺激によって脱リン酸化されると核内へと移行し、急性前骨髄球性白血病(APL)細胞にアポトーシスを誘導する。この脱リン酸化にはプロテインホスファターゼ2A(PP2A)が関与しているため、PP2Aを活性化できればFOXO3Aの脱リン酸化によってAPL細胞をアポトーシスによる細胞死へと誘導できるのではないかと考えられる。そこで本研究ではPP2Aの活性化作用を有するFTY720の抗腫瘍効果をin vitroとin vivoの両方の系を用いて解析を行った。平成23年度はin vitroの系を用いてFTY720がAPL細胞株NB4やATRA耐性株NB4/AR細胞にアポトーシスを誘導できることを明らかにした。平成24年度と今年度はさらにin vivoの系を用いて免疫不全マウスにNB4や NB4/AR細胞を移植してFTY720の抗腫瘍効果を検討した。すなわち重度複合免疫不全マウスであるNOD/SCIDマウスにNB4とNB4/AR細胞を皮下に接種し、腫瘤を形成させ、FTY720を5 mg/kg/day または10 mg/kg/dayを腹腔内に連日投与し、腫瘍縮小効果を検討した。 その結果、FTY720は用量依存性に腫瘍縮小効果を示した。 FTY720はATRA耐性のAPLに対しても抗腫瘍効果を発揮することから、APLに対する新たな抗白血病薬としての可能性を示唆するものである。今後はFTY720の臨床応用での展開が期待される。
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[Journal Article] JAK2V617F mutation status and allele burden in classical Ph-negative myeloproliferative neoplasms in Japan2014
Author(s)
EdahiroY, Morishita S, Takahashi K, Hironaka Y, Yahata Y, Sunami Y, Shirane S, Tsutsui M, Noguchi M, Koike M, Imai K, Noda N, Sekiguchi Y, Tsuneda S, Ohsaka A, Araki M, Komatsu N
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Journal Title
Int J Hematol
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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