2011 Fiscal Year Research-status Report
転写因子IRF4は自己免疫疾患における肉芽腫の形成に関与する
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23591442
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
関根 英治 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (40363759)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | IRF-4 / 肉芽腫 / 自己免疫 |
Research Abstract |
1)ChIP assayにてIFN-γプロモーター領域へのIRF4の結合を検出するまず、6週齢の野生型MRL/lprマウスからCD62L+ naive CD4+T細胞をセルソータにて分離し、Th1,Th2,Th17条件で培養し、それぞれIFN-g, IL-4, IL-17産生細胞が誘導されることを確認した。それぞれを回収し、今後はDNA-IRF4複合体を抗IRF-4抗体を用いて免疫沈降し、以後常法に従ってDNAを回収し、PCR法にてIFN-γプロモーター領域の増幅を確認する予定である。2)IRF4欠損MRL+/+マウスを作製し、脾Th1,Th2,Th17細胞数や肉芽腫形成の有無等、免疫・病理学的表現型を解析する。現在F6世代まで戻し交配が完了し、SPEED congenic法により、MRL+/+バックグラウンドであることを確信した。現在はF6世代のマウスの数を増やし、解析を進めている。3)IRF4/IRF1二重欠損MRL/lprマウスを作製し、免疫・病理学的表現型を解析するIrf1遺伝子ノックアウトC57BL/6マウスをJackson laboratory社より購入し、申請者が保持するIrf4遺伝子欠損MRL/lprマウスに戻し交配して、戻し交配が十分であるかをSpeed congenics法にて検定を行い、確認した。IRF1欠損MRL/lprマウスの解析を行ったところ、予想に反して同マウスでも肺および腎に肉芽腫の形成が観察されたが、IRF4欠損MRL/lprマウスとは、ことなる病理像を呈した。現在マウスの数を増やし、さらに解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)の研究内容は、震災などの影響で現在やや遅れているが、2)3)に関しては、順調に戻し交配が進み、現在数を増やして解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2)3)の研究内容につき戻し交配が完了し、3)に関しては新たな知見を得たので、解析数をさらに増やして計画を進める。研究成果は、平成24年度の米国リウマチ学会、およびに、日本免疫学会で発表する予定である。震災関連等にて1)の研究にやや遅れがあるため、平成24年度も継続して解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験企画書に基づいて、物品を購入する。
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