2012 Fiscal Year Research-status Report
皮膚筋炎発症におけるCADM-140抗原(MDA5)の病因的役割の追究
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23591469
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
佐藤 慎二 東海大学, 医学部, 准教授 (90276238)
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Keywords | 自己抗体 / 皮膚筋炎 / 抗CADM-140抗体 / 抗MDA5抗体 / 急速進行性間質性肺炎 |
Research Abstract |
本年度は,急速進行性間質性肺炎(Rapidly progressive interstitial lung disease: RP-ILD)を併発した皮膚筋炎(Dermatomyositis: DM)症例を中心に,これまでDM病態との関連が想定されているインターフェロンα,β (IFNα,β),インターロイキン18 (IL-18)などのサイトカイン濃度についてELISAを用いて検討をおこなった. 【結果】血清IFNαは,DM17例中4例(24%)で検出されたが,他の膠原病および健常人では検出されなかった.RP-ILD併発DM症例の治療前後の血清IFNαの推移を検討したところ,治療前に検出された4例の血清IFNαは治療後に検出されなかった.血清IFNβは,RP-ILD併発DM症例10例全例で検出され,DM17症例中14例(82%)と高頻度に検出された.それに対して,他の膠原病および健常人では7例中1例(14%)で検出されたのみであった.ILD併発DMの治療前後の血清IFNβの検討では,治療後にIFNβは有意に低下した. 血清IL-18は,DM,他の膠原病および健常者ともに全例で検出された.ILD併発DM症例の治療前後の血清IL-18の推移は,ばらつきが大きく明らかな傾向は認めなかった.しかしながら,RP-ILD併発DM症例に限って,治療反応群と無効群に層別化して検討したところ,生存例では7例中6例(86%)で治療後に減少を認めた. 血清IL-17AおよびIL-23は,DM,他の膠原病,健常人全例で検出されなかった.血清BAFFは,RP-ILD併発DM 3例で検出されたが,いずれも低濃度であった.以上,今回の検討では,血清IFNαおよびβ濃度は,DMとの関連し,ILD併発DMの疾患活動性の指標となる可能性があり,その病態への関与が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の予定であった,(1)RP-ILD併発CADM発症とウィルス感染の関連の追究および(2)RP-ILD併発CADMの肺,皮膚組織MDA5およびI型IFNの発現の検討に関しては,予定していた肺および皮膚組織の収集が達成できなかったために,現時点では解析に至らなかった.引き続き,今年度も検体収集を努める予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成23・24年度の予定テーマである「RP-ILD併発CADM発症とウィルス感染の関連の追究」「RP-ILD併発CADMの肺,皮膚組織MDA5およびI型IFNの発現の検討」および「MDA5によるリンパ球・単球,樹状細胞などの走化性の検討」に関しては,引き続き,検体を収集して検討をおこなう.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし.
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Anti-MDA5 antibody, ferritin and IL-18 are useful for the evaluation of response to treatment in interstitial lung disease with anti-MDA5 antibody-positive dermatomyositis.2012
Author(s)
Gono T, Sato S, Kawaguchi Y, Kuwana M, Hanaoka M, Katsumata Y, Takagi K, Baba S, Okamoto Y, Ota Y, Yamanaka H.
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Journal Title
Rheumatology
Volume: 51
Pages: 1563-70
DOI
Peer Reviewed
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