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2011 Fiscal Year Research-status Report

抗原タンパク表層ディスプレイ型ビフィズス菌を用いた慢性肝炎経口治療ワクチンの開発

Research Project

Project/Area Number 23591475
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

白川 利朗  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (70335446)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀田 博  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40116249)
片山 高嶺  石川県立大学, 生物資源工学研究所, 准教授 (70346104)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywordsビフィズス菌 / C型肝炎 / 治療ワクチン / 経口ワクチン
Research Abstract

「研究概要」:現在、世界中で約1億7千万人のHCVキャリアーが存在すると推定され、インターフェロンのペグ化や抗ウイルス薬(リバビリン)の併用などによりC型慢性肝炎の治療成績は大幅に向上したものの、その根治率は未だ満足のいくものではない。HCVの制御あるいは排除にはHCV非構造タンパクNS3に対する細胞性免疫が大きな役割を果たしていることが示唆されており、今回の研究では、プロバイオティクスの代表的存在であるビフィズス菌の表層にNS3をディスプレイした全く新しいC型慢性肝炎経口治療ワクチンの研究開発を計画した。「平成23年度の研究目標」:平成23年度は、HCVのNS3特異的な細胞性免疫を有効に誘導する遺伝子組み換えNS3表層ディスプレイ型ビフィズス菌の作製を具体的な研究目標とした。「平成23年度の実績」:大腸菌―ビフィズス菌シャトルベクターpJW245に、GL-BPとHCVのNS3遺伝子を結合した抗原タンパク表層ディスプレイ・カセットを組み込み、pJW245-GLBP-NS3プラスミドを作製。本プラスミドをコンピーテント化したビフィズス菌B. longumにエレクトロポレーション法にて遺伝子導入し、スペクチノマイシンにて遺伝子導入菌株をセレクションした。PCRにてNS3遺伝子のビフィズス菌への導入は確認されたが、Western Blotting法と免疫細胞染色によるNS3タンパクの表層発現は確認できなかった。NS3タンパクの表層発現ができなかった理由としてNS3遺伝子全長が長すぎたことが考えられたので、NS3のCD4およびCD8のエピトープ領域を抽出した、より短い遺伝子を導入した遺伝子組み換えビフィズス菌を再度、作製した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初、HCVのNS3タンパク全長を表層発現する遺伝子組み換えビフィズス菌を作製したがPCRにてNS3遺伝子のビフィズス菌への導入は確認されたが、Western Blotting法と免疫細胞染色によるNS3タンパクの表層発現は確認できなかった。NS3タンパクの表層発現ができなかった理由としてNS3遺伝子全長が長すぎたことが考えられたので、NS3のCD4およびCD8のエピトープ領域を抽出した導入遺伝子をデザインし、より短い遺伝子を導入した遺伝子組み換えビフィズス菌を再度、作製した。今後、新たにデザイン、作製した遺伝子組み換えビフィズス菌の評価を実施していく。

Strategy for Future Research Activity

新しくデザイン、作製したNS3のCD4、CD8反応エピトープ領域を表層発現するビフィズス菌の評価を実施していく。具体的には、NS3の一部エピトープタンパクの発現はWestern Blotting法にて、局在については蛍光顕微鏡およびFACSにて確認する。また本ビフィズス菌のワクチン効果をマウスを用いた動物実験モデルなどにて確認していく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

作製した遺伝子組み換えビフィズス菌のNS3の一部エピトープタンパクを確認するための試薬費、動物実験に使用する動物の購入費、試薬費などに研究費を使用する予定である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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