2011 Fiscal Year Research-status Report
脱髄疾患に対するケトン食療法の新たなる応用―ケトン体の神経保護作用機序の解明―
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23591500
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
鈴木 由香 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄付講座准教授 (00304634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 光成 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (80274330)
田中 潤也 愛媛大学, プロテオ医学研究センター, 教授 (70217040)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ケトン体 / EAEマウスモデル |
Research Abstract |
ケトン体成分の脱髄抑制効果についてEAEマウスモデルを用いて検討する。7~9週齢のC57BL/6Jマウスを以下の3群に分け、ケトン食療法のEAEマウスモデルにおける脱随抑制効果を確認する。i) EAEマウスモデル群:5週齢より通常の餌を与えて飼育し、8週齢時にMOG33-55(300ng)の皮下注射と結核菌(200ng)の皮下注射を行う。48時間後にも同量の結核菌の皮下注射を行う。ii) EAEマウスモデル+ケトン体投与群:EAEラットモデル群同様に5週齢よりケトン食で飼育し、8週齢でi)と同様の処置を行いEAEモデルを作成する。MOG処理72時間後に浸透圧ポンプを皮下に埋め込み3-ヒドロキシ酪酸を14日間持続投与する。iii) コントロール群:i), ii)群と同様に5週齢より飼育し、観察を継続するこれら3群EAEマウスモデルを安定して作成し、これらのモデルにおけるケトン体投与の効果を検討した。遺伝子発現、免疫組織学的効果を確認するためにも、モデル作成とマウスにおける臨床的症状の変化を確認できたことに意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
EAEマウスが安定して作成されるまでに、想定よりも時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
ケトン体がEAEマウスモデルの学習機能、行動異常の改善に及ぼす影響を検討する。EAEマウスモデルでみられたケトン体の効果をin vitroで確認する。microglia培養を行い、acetoacetone負荷、マウス血清負荷によりみられる遺伝子発現、形態的変化を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
EAEマウスモデルノ作成を継続し、in vitroにおいてその効果発現機序を解明するために用いる。
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