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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ダウン症候群関連急性リンパ性白血病における細胞増殖機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23591527
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

照井 君典  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (00333740)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 土岐 力  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50195731)
Keywordsダウン症候群 / 急性リンパ性白血病 / JAK2 / CRLF2
Research Abstract

ダウン症候群(DS)は健常人の約10-20倍の頻度で急性リンパ性白血病(ALL)を発症し、DS関連ALL(DS-ALL)では、高2倍体やt(12;21)などの小児ALLにおいて代表的な染色体異常の頻度が低いことが知られている。最近欧米のグループからDS-ALLの約20%でJAK2遺伝子の活性化変異がみられること、約60%でサイトカインレセプターの1つであるCRLF2の遺伝子発現が亢進していることが報告された。さらに、CRLF2遺伝子の高発現がみられる症例のほとんど(DS-ALLの約半数)でP2RY8-CRLF2融合遺伝子が形成されていることが明らかとなった。また、CRLF2高発現例の一部においてCRLF2遺伝子変異(F232C)がみられるという報告もある。しかし、本邦のDS-ALL症例におけるこれらの遺伝子異常の頻度は不明である。そこで、本邦のDS-ALL症例の診断時骨髄細胞を用いて、これらの遺伝子異常について解析した。
本年度は新たに6例の解析を行い、解析症例は合計38例となった。DS-ALLの38例中6例(16%)でJAK2遺伝子変異(R683G)が認められ、CRLF2遺伝子変異は1例も認められなかった。P2RY8-CRLF2遺伝子再構成が認められたのは38例中11例(29%)であった。また、cDNAの得られたDS-ALLの27例(P2RY8-CRLF2陽性7例、P2RY8-CRLF2陰性20例)と非ダウンALLの25例についてCRLF2の発現量の解析を行った。非ダウンALL群のCRLF2発現量の中央値の10倍以上を高発現と定義した場合、DS-ALLの27例中9例(33%)(P2RY8-CRLF2陽性例7例中6例、P2RY8-CRLF2陰性例20例中3例)で高発現が認められた。
本邦のDS-ALLでは、欧米と比べてJAK2およびCRLF2遺伝子異常の頻度がやや低いことが明らかとなり、発症メカニズムが異なる可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ダウン症候群関連急性リンパ性白血病におけるJAK2およびCRLF2遺伝子異常2013

    • Author(s)
      照井君典,花田勇,土岐力,伊藤悦朗
    • Journal Title

      日本小児血液・がん学会雑誌

      Volume: 50 Pages: 11-14

URL: 

Published: 2015-05-28  

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