2012 Fiscal Year Research-status Report
ダイヤモンド・ブラックファン貧血の新規分子病態の解明と治療法の開発
Project/Area Number |
23591554
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
三宅 弘一 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90267211)
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Keywords | Diamond-Blackfan anemia / リボゾーム蛋白 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
ダイヤモンド・ブラックファン貧血(DBA)の病因に関してはいまだ完全には解明されていないが、DBA患者の約25%においてRPS19の遺伝子異常が報告されている。また、近年RPS19以外のリボゾーム蛋白(RPL5, RPL11, RPS24, RPS17 等)の異常の報告もあるが、DBAの半数以上は依然として病因不明である。本研究ではsiRNAを用いて様々なリボゾーム蛋白(RPL5, RPL11, RPS24, RPS17 等)の異常を持つDBAモデルの作製を行い、総合的にリボゾーム蛋白異常の分子病態の解明を行う。さらにはこれらの結果をふまえると共に、臨床応用を念頭に置いた新規治療法(遺伝子治療)の開発を行いその有効性と安全性を検討する。 本年度はリボゾーム蛋白(RPL5, RPL11, RPS24, RPS17 等)の異常を持つDBAモデル細胞の作製を行った。具体的には KRAB遺伝子(Mol Ther. 11: 627-637, 2005)をすでに組み込んだ赤芽球系に分化可能な細胞(TF1, K562)に各リボゾーム蛋白に対するsiRNAを発現するレンチウイルスベクターを用い遺伝子導入し、テトラサイクリンにてsiRNAを誘導し、リボゾーム蛋白の発現を抑制する事によりDBAモデル細胞を作製した。 また、DBAのin vivoモデル作製のためにテトラサイクリンにてsiRNAを誘導可能なモデル作製を目的として、KRAB遺伝子を発現するトランスジェニックマウスの作製を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
DBAモデル細胞の作製及びDBAのin vivoモデル作製のためにテトラサイクリンにてsiRNAを誘導可能なモデル作製を目的としたKRAB遺伝子を発現するトランスジェニックマウスの作製が終了し、おおむね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
作製したDBAモデル細胞が薬剤(テトラサイクリン)誘導によりDBA病態(細胞増殖能低下、コロニー形成能の低下、赤血球系分化障害、など)を起こすのを確認後誘導前後にての変化をマイクロアレイ、もしくは蛋白アレイにて検討し、さらに詳細な分子病態を解明していく。また、DBAのin vivoモデルマウスの作製を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
DBAモデル細胞解析及びDBAのin vivoモデルマウスの作製に必要な物品の購入。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Induction of cardiomyocyte-like cells in infarct hearts by gene transfer of Gata4, Mef2c, and Tbx52012
Author(s)
Inagawa K, Miyamoto K, Yamakawa H, Muraoka N, Sadahiro T, Umei T, Wada R, Katsumata Y, Kaneda R, Nakade K, Kurihara C, Obata Y, Miyake K, Fukuda K, Ieda M
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Journal Title
Cir Res
Volume: 111
Pages: 1147-1156
DOI
Peer Reviewed
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