2013 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン・プロテアソームに着目した多発性嚢胞腎病態生理に基づく疾患特異的治療
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23591580
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
中西 浩一 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50336880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 徳茂 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10158412)
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Keywords | 多発性嚢胞腎 / CPKマウス / ユビキチン・プロテアソーム / 上皮間葉移行(EMT) / 疾患特異的治療 |
Research Abstract |
多発性嚢胞腎(polycystic kidney disease、PKD)は、わが国で最も頻度が高い遺伝性疾患であり、慢性腎不全の主要な原因の一つである。常染色体優性(ADPKD)と常染色体劣性(ARPKD)がある。本研究の目的は、多発性嚢胞腎の複数の基本的病態生理におけるユビキチン・プロテアソーム蛋白分解機構(ubiquitin-proteasome system、UPS)の関与とその機序を解明し、それらを修飾することによる病態生理に基づいた疾患特異的治療開発のための基礎的知見の獲得、およびそのヒトへの応用のためのモデル動物を用いた治療研究による効果の確認である。 研究にはヒトARPKDモデルcpkマウスを用い、同腹健常マウスを対照とした。 標的分子の発現を蛋白と遺伝子レベルで検討し、疾患進行に伴い対照と比較して蛋白レベルのみの低下をきたした分子にUPS関与が考えられ、それらの分子についてUPS関連分子群の検討によりUPSの関与とその機序を明らかにするため研究を遂行した。 これまでのところ、私どもの研究では嚢胞形成性尿細管上皮におけるTGF-βおよびSmad3系の病態解明が進んでおり、cpkにおいてTGF-β/Smad3系は当初想定した単なる量的異常より質的異常を示し、JNK/CDK4を介した核内pSmad3L/C作用によるc-Mycの発現増強がみられ、pSmad3L/CがPKDの病態に重要な役割を担っている可能性が示唆されている。私どもはcpkマウスではubiquitin E3 ligase familyであるSmurf1、Smurf2が増加していることを確認しており、それらとTGF-β/Smad3系の質的異常の関与について、詳細な分子メカニズムを明らかにするための研究を進めてきた。Smurf1、Smurf2が関与する分子は多岐にわたり、種々の作用に影響を及ぼすと考えられ、更に検討すべき分子の増加が想定されている。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Smad3 Phosphorylated at Both Linker and COOH-Terminal Regions in Cyst-Lining Epithelia in cpk Mouse, a Model of ARPKD.2013
Author(s)
Hama T, Nakanishi K, Mukaiyama H, Togawa H, Sato M, Shima Y, Miyajima M, Nozu K, Nagao S, Takahashi H, Iijima K, Yoshikawa N.
Organizer
The 46th Annual Meeting of the American Society of Nephrology
Place of Presentation
Atlanta, USA
Year and Date
20131107-20131110
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[Presentation] Possible contribution of fibrocytes to renal fibrosis in cpk mouse, a model of ARPKD.2013
Author(s)
Hama T, Nakanishi K, Mukaiyama H, Sato M, Togawa H, Shima Y, Miyajima M, Takahashi H, Nagao S, Iijima K, Yoshikawa N
Organizer
The 15th Congress of the International Pediatric Nephrology Association
Place of Presentation
Shanghai, China
Year and Date
20130830-20130903
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[Presentation] cpkマウス多発性嚢胞腎モデル腎線維化におけるfibrocyteの関与2013
Author(s)
浜武継,中西浩一,向山弘展,佐藤匡,戸川寛子,島友子,宮嶋正康,高橋久英,長尾静子,飯島一誠,吉川徳茂
Organizer
第48回日本小児腎臓病学会学術集会
Place of Presentation
徳島
Year and Date
20130628-29
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[Presentation] cpkマウスにおける病的Smad3リン酸化
Author(s)
浜武継, 中西浩一, 向山弘展, 戸川寛子, 佐藤匡, 島 友子, 宮嶋正康, 野津寛大, 高橋久英, 長尾枝澄香, 飯島一誠, 吉川徳茂
Organizer
第22回発達腎研究会
Place of Presentation
高槻
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[Presentation] cpkマウスARPKDモデルにおける病的Smad3リン酸化
Author(s)
浜武継, 中西浩一, 向山弘展, 戸川寛子, 佐藤匡, 島 友子, 宮嶋正康, 野津寛大, 高橋久英, 長尾枝澄香, 飯島一誠, 吉川徳茂
Organizer
第21回嚢胞性腎疾患研究会
Place of Presentation
東京
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