2013 Fiscal Year Annual Research Report
小児期非アルコール性脂肝炎における酸化ストレス評価法の検討
Project/Area Number |
23591589
|
Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
玉井 浩 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30179874)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧谷 公隆 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80319540)
|
Keywords | 非アルコール性脂肪性肝疾患 / 非アルコール性脂肪肝炎 / 抗酸化剤 |
Research Abstract |
代表的な生活習慣病である糖尿病、高脂血症、高血圧、肥満症は、お互いに合併することが多い。さらに動脈硬化症の危険因子であり、これらをまとめた疾患概念として、メタボリックシンドロームがある。生活習慣病の予防には、小児期から肥満を発見し、進行の予防および治療することが重要である。肥満の増加に伴い、非アルコール性脂肪肝疾患の有病率も上昇している。非アルコール性脂肪肝疾患のひとつとして非アルコール性脂肪肝炎がある。非アルコール性脂肪肝炎は肝脂肪変性に肝実質の炎症・壊死,線維化を伴う慢性の炎症性疾患である。その発症進行機序には、肝細胞に脂肪酸あるいは中性脂肪の蓄積することに加えて、エンドトキシン、酸化ストレス、サイトカインなどの関与が推察されている。そこで今回我々は、小児における脂肪性肝疾患の臨床像を明らかにすることを試みて、酸化ストレスの関与を検討する。さらに非アルコール性脂肪性肝疾患モデルの動物実験において、抗酸化剤による治療効果を検討する。 現在の研究内容は、次のとおりである。非アルコール性脂肪肝疾患モデルラット(メチオニン・コリン制限食)を作成し、抗酸化剤(ビタミンE同族体)の治療効果およびメカニズムを詳細に検討した。さらにα-トコフェロールを投与し、抗酸化メカニズムを検討した。この時に、肝臓ビタミンE関連タンパク質の検討したところ、非アルコール性脂肪肝モデルラットにおいて、ビタミンE代謝が変化することを見いだした。また、ビタミンE治療において、ビタミンE動態を調節する転写因子として、核内受容体LXR(liver X receptor)を同定した。さらにビタミンE結合タンパク質afaminがビタミンE治療の指標になる可能性が示唆された。
|
-
-
-
[Journal Article] Clinico-radiological spectrum of reversible splenial lesions in children.2014
Author(s)
Kashiwagi M, Tanabe T, Shimakawa S, Nakamura M, Murata S, Shabana K, Shinohara J, Odanaka Y, Matsumura H, Koh M, Okumura K, Okasora K, Tamai H.
-
Journal Title
Brain Dev.
Volume: 36
Pages: 330-6
DOI
Peer Reviewed
-