2013 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス感知レセプターの自然免疫力を活用する新規癌療法の確立
Project/Area Number |
23591611
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
松崎 康司 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50322946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 大輔 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60196334)
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Keywords | 1メラノーマ / RIG-I |
Research Abstract |
(1)ヒト表皮細胞のRIG-I発現:ヒト表皮細胞であるHaCaT細胞を各種サイトカインで刺激、RIG-I発現の増減をRT-PCRにて確認したところ、TNF-α、IFN-γ添加でRIG-I発現が有意に上昇していた。また、合成核酸であるpoly-(I:C)刺激によるRIG-I発現を経時的に確認したところ、RNA、タンパクレベルで発現増強を確認できた。 (2)メラノーマ細胞のRIG-I発現:ヒトメラノーマ細胞である501mel細胞を各種サイトカインで刺激したところ、IFN-β刺激でRIG-I発現増強を確認した。また、合成核酸であるpoly-(I:C)刺激によるRIG-I発現を様々な培養ヒトメラノーマ細胞で経時的に確認したが、タンパクレベルではRIG-I発現増強はみられなかった。 (3)メラノーマ細胞の増殖抑制:ヒトメラノーマ細胞である501mel細胞にRIG-I誘導能をもつIFN-βを加えたところ、501mel細胞の増殖能は有意に低下した。RIG-Iが腫瘍細胞の増殖抑制効果を有すると推測される。
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