2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23591625
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
鶴田 大輔 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90382043)
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Keywords | 類天疱瘡 |
Research Abstract |
本年度は表皮細胞と膀胱上皮細胞での類天疱瘡抗原BP180の動態を確認するためにGFP標識BP180/type XVII collagenベクターをこれらの細胞に遺伝子導入し、Live cell imagingで動態を観察した。定常状態ではBP180/type XVII collagenは基底面でStableな動態をしめす。ここに水疱性類天疱瘡患者血清から抽出したBP-IgGを投与すると、投与30分からBP180/type XVII collagenは細胞質内に移動することを見いだした。また、これはエンドサイトーシスの機序で起こることを免疫組織化学的に証明した。エンドサイトーシスには3つの経路があるが、その中のどれにあたるかということを各種阻害剤による阻害実験を行い、Macropinocytosis経路により起こることを示した。これまでの結果をAmerican Journal of Pathology誌に論文投稿し、受理された。次年度でこの実験をさらに進める予定である。具体的には特に水疱性類天疱瘡だけでなく、類縁疾患であるBP180/type XVII collagen型粘膜類天疱瘡に同様の実験を拡大すること、そしてこれらの類天疱瘡疾患群の治療法への応用、macropinocytosisの阻害による治療についても進める予定とする。論文掲載になるであろうからその際の掲載費なども計上する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定では3年目の途中まで実験を行なって論文作成を考えていたが、思ったより早くPathwayまで見つけるに至ったために論文投稿にこぎつけ受理もされた。
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Strategy for Future Research Activity |
粘膜類天疱瘡患者からのMMP-IgGを作成すること。粘膜上皮細胞でのBP180/type XVII collagenのLive cell imagingによる動態解析をすること。そして、この動態にMMP-IgGがどのような作用をするか解析すること。さらに水疱性類天疱瘡、粘膜類天疱瘡の両者のMacropinocytosis制御による治療法開発に向けた実験を行うこと。これらを次年度の目標とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(2 results)