2013 Fiscal Year Annual Research Report
170kD腫瘍随伴性天疱瘡など7種の未知自己免疫性水疱症抗原のプロテオミクス解析
Project/Area Number |
23591634
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
荒川 正崇 久留米大学, 医学部, 助教 (70441623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土坂 享成 久留米大学, 医学部, 研究員 (50599313)
橋本 隆 久留米大学, 医学部, 教授 (20129597)
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Keywords | 皮膚診断学 / 皮膚免疫学 / 自己免疫性水疱症 / 薬剤誘発性天疱瘡 / 粘膜類天疱瘡 |
Research Abstract |
現在、多くの自己免疫性水疱症においてその自己抗原が明らかとなっているが、未だ自己抗原が明らかでないものも存在し、本研究ではそれら未知の自己抗原を同定することを目的とする。平成25年度における主だった研究概要を記述する。 1) 薬剤誘発性天疱瘡と考えられる症例について、症例追加を行い、その原因薬剤と皮疹の関連性を検討し、各症例の血清を用いて、蛍光抗体法、表皮抽出液の免疫ブロット法(IB)、ELISA等を施行して抗原抗体解析と臨床学的検討を行った。約半数は落葉状天疱瘡の臨床症状であり、その他に疱疹状天疱瘡や亜型の天疱瘡の臨床を呈した。多くはDsg1抗体を検出し、チオール基関連の薬剤に基因した。 2) 眼型粘膜類天疱瘡の自己抗原の同定を試みにおいて、症例追加を行い、患者血清と多くのヘミデスモソーム蛋白が濃縮している画分を用いた免疫ブロット法を用いて、多くの血清がヘミデスモソームの重要な構成蛋白であるインテグリンベータ4に反応した。またインテグリンベータ4の細胞内ドメインのリコンビナント蛋白を精製し、それを用いた免疫ブロット法で、多くの血清がインテグリンベータ4の細胞内ドメインに反応した。
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