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2011 Fiscal Year Research-status Report

自然免疫機構の皮膚角層バリア機能形成における影響

Research Project

Project/Area Number 23591637
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菊地 克子  東北大学, 大学病院, 講師 (50250759)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 研志  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40294798)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords自然免疫 / バリア機能 / アクネ桿菌
Research Abstract

健常人ならびにざ瘡など顔面に症状を有する皮膚疾患患者を対象に、顔面の角層機能等皮膚生理機能評価とともに角層のテープストリッピングサンプルからアクネ桿菌、黄色ブドウ球菌、マラセチアの各菌種の菌量、抗菌ペプチドカテリサイディン、落屑調整プロテアーゼの解析を進めている。1.アトピー性皮膚炎対象:皮膚生理機能評価に関しては、健常人の額、眼瞼、頬、鼻尖、顎など顔面の部位別に機器計測ならびにポルフィリン蛍光の評価を行い、皮膚バリア機能や角層水分量、皮表皮脂量は部位による差異があることを明らかにした。アトピー性皮膚炎患者でポルフィリン蛍光、皮膚生理機能評価を行った結果と対比して解析中である。2.ざ瘡ならびに近縁疾患を対象:ざ瘡ならびにその近縁疾患である口囲皮膚炎や酒さにおいて、これらの皮膚生理機能が健常人とどう異なるか、各菌種の菌量に関して、疾患特異的な変化があるかについて皮膚サンプルの集積を進めているところである。対象者をざ瘡に限定すると対象者数が少ないため、その近縁疾患についても対象として含めることにした。3.シアノアクリレート角層・角栓採取試料での解析:シアノアクリレートを用いて皮膚表面から角層を採取すると、角層だけでなく毛包上皮の角化産物と皮脂由来である角栓が採取される。アクネ桿菌やマラセチアは皮膚表面よりも毛包中に存在するため、シアノアクリレートでの採取試料の解析がより毛包性の疾患であるざ瘡の病態解明に繋がることが期待できる。シアノアクリレートでの採取試料でテープストリッピング試料と同様に、各種菌量、抗菌ペプチドカテリサイディン、落屑調整プロテアーゼの解析を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ざ瘡、口囲皮膚炎などの皮膚疾患患者の対象者数が不足している。

Strategy for Future Research Activity

解析対象者が不足することが懸念されるため、皮膚角層バリア機能など皮膚生理機能指標と皮膚サンプルからの各種菌量、そして、抗菌ペプチド、落屑調整サイトカインを解析を行う対象者のうち、皮膚疾患を有するものとして、ざ瘡だけでなく、その類縁疾患の口囲皮膚炎、酒さ、ステロイド皮膚症などを含め、また、顔面のマラセチアがその発症に関わるとされる脂漏性皮膚炎も研究対象として含める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

遺伝子解析、ならびに炎症性サイトカイン解析に用いる試薬等消耗品の購入、健常者ならびに皮膚疾患を有する患者など対象者に対する謝礼、研究打ち合わせや研究成果発表のための国内ならびに海外旅費に使用する予定である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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