2013 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光HIVの表皮侵入機構の可視化と新規HIV侵入阻害薬の開発
Project/Area Number |
23591641
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
川村 龍吉 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (70262657)
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Keywords | CCR5阻害薬 / HIV / ランゲルハンス細胞 |
Research Abstract |
(目的)抗AIDS治療薬として開発されたCCR5阻害薬;Maravirocを性行為前に内服することによってHIV感染を予防できるか、すなわちMaravirocが内服マイクロビサイドとして応用可能であるかを検討する。 (方法) Maraviroc(300 mg x 2/day)を1日、3日、あるいは14日間内服した健常ボランティア(各2~4名)から表皮、血液、精液を採取し(最終内服2時間後)、MVC濃度を測定した。また、Maraviroc内服前あるいは内服後に健常ボランティアから表皮を採取し、この表皮シートにHIV(HIVBaL; R5 HIV)を曝露し、ランゲルハンス細胞のHIV感染率をフローサイトメトリーにて定量した。 (結果と考察)すべてのボランティアにおいて、Maraviroc内服前における表皮内LCのHIV感染が種々の程度で認められた(0.67-3.11%)。しかし、Maravirocを3日間あるいは14日間内服したボランティアではいずれにおいても、表皮内LCのHIV感染率は0.00%と完全に抑制された(% inhibition: 100%)。これらの研究結果から、Maravirocを3日以上内服したヒト皮膚内in situ LCはHIV感染に対して非常に強い抵抗性を持つことが明らかとなった。異性間性行為HIV 感染におけるウイルスの皮膚・粘膜を介した生体内侵入にはLCへの感染が必須であることから、これらの結果はMVC内服によって性行為HIV 感染を予防できる可能性、すなわちMVCの内服マイクロビサイドとしての有用性を示唆している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] EFdA, a reverse transcriptase inhibitor, potently blocks HIV-1 ex vivo infection of Langerhans cells within epithelium.2014
Author(s)
松澤高光, 川村龍吉, 小川陽一, 前田賢次, 中田浩智, 森石恆司, 小柳義夫, 潟永博之, 島田眞路, 満屋裕明
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Journal Title
J Invest Dermatol
Volume: 134
Pages: 1158-1161
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Oral administration of the CCR5 inhibitor, maraviroc, blocks HIV ex vivo infection of Langerhans cells within the epithelium.2013
Author(s)
松澤高光, 川村龍吉, 小川陽一, 高橋昌明, 青木類, 森石恆司, 小柳義夫, 潟永博之, Andrew Blauvelt, 島田眞路
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Journal Title
J Invest Dermatol
Volume: 133
Pages: 2803-2805
DOI
Peer Reviewed
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