2013 Fiscal Year Annual Research Report
GVHDを病態モデルとして利用したDIHSにおけるHHV-6再活性化機序の解明
Project/Area Number |
23591650
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
浅田 秀夫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60252681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 武志 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70264851)
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Keywords | 薬剤性過敏症症候群 / DIHS / GVHD / HHV-6 / ヒトヘルペスウイルス / 再活性化 / 制御性T細胞 / TARC |
Research Abstract |
薬剤性過敏症症候群(DIHS)は重症薬疹の1つであるが、その病態形成にHHV-6などのヒトヘルペスウイルスの再活性化が、重要な役割を担っているものと考えられている。しかし、DIHSにおけるHHV-6の再活性化機序ついては今なお不明な点が多い。 われわれは、急性GVHDとDIHSとが極めて類似した病態であることに着目し、急性GVHDの病態研究を手掛かりとして、DIHSの病態解明を目指している。初年度の研究で、末梢血中の制御性T細胞(Treg)の動きがDIHSおよび急性GVHDの両者で類似しているものの、皮疹部においては浸潤リンパ球に占めるTreg の割合がGVHDでは持続的に低値を示したのに対し、DIHS では皮疹出現からHHV-6再活性化に至るまでの期間に著しく増加することを見出した(Clin Exp Dermatol 39:284-91, 2014)。そこでTregの遊走や活性化に関わるケモカインの1つであるTARCについて、血中濃度を経時的に測定した結果、DIHS急性期において特異的に、著しく上昇することをみいだし、さらに皮疹部の真皮樹状細胞がTARCを過剰発現していることも明らかとなった(J Dermatol Sci 69:38-43,2013)。このTARCの上昇については、HHV-6再活性化を伴わないDIHS類似の薬疹と比べて、HHV-6再活性化を伴う真のDIHSにおいて有意に高値を示した(Br J Dermatol,in press,doi:10,1111/bjd. 12948)。以上の結果から、血清TARC値の上昇、あるいはそれに続く免疫変調が、HHV-6再活性化に何らかの役割を果たしている可能性が示唆された。
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[Journal Article] Elevated serum thymus and activation-regulated chemokine (TARC/CCL17) relates to reactivation of human herpesvirus 6 in drug reactions with eosinophilia and systemic symptoms (DRESS)/ drug-induced hypersensitivity syndrome (DIHS).2014
Author(s)
Ogawa K, Morito H, Hasegawa A, Miyagawa F, Kobayashi N, Watanabe H, Sueki H, Tohyama M, Hashimoto K, Kano Y, Shiohara T, Ito K, Fujita H, Aihara M, Asada H
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Journal Title
Br J Dermatol
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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