2011 Fiscal Year Research-status Report
自我障害は統合失調症に特異的か?-自我障害の神経基盤研究
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23591712
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鬼塚 俊明 九州大学, 大学病院, 講師 (00398059)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 自我障害 / 脳磁図 / MRI |
Research Abstract |
脳磁図研究では、306チャンネル脳磁計を用いて自己の名前、他人の名前、無意味な文字列を視覚呈示し、反応を記録した。健常対照者20名、統合失調症者20名を対象に行った。刺激提示後190msec-210msec、周波数70Hz-120Hzの範囲の視覚誘発反応Power値に関して、反復測定分散分析を行ったところ、群間と刺激種類との間に有意な相互作用を認めた。post-hoc検定で、健常対照者は、自己の名前>他人の名前>無意味な文字列というパターンだったが、統合失調症者では三つの刺激間でPower値に有意差は認められず、自己の名前という自己関連刺激に対する特異的な反応が失われていた。また、脳磁図を用いた統合失調症のauditory steady-state responseについて、Schizophrenia Researchなどの国際誌に研究成果を報告した。脳構造研究では、3T MRI装置を用いて、T1・T2・DTI (Diffusion Tensor Imaging)撮像を行った。平成23年度には正常対照者20名、双極性障害者10名、統合失調症5名のMRIを撮像した。得られた画像デジタルデータについて、MATLAB上で動作するstatistical parametric mapping (SPM5)を使用し、voxel based morphometry (VBM)法にて解析を行っている。脳磁図の結果と統合し、自我障害の神経基盤を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己の名前を呈示した際の脳磁図研究は、記録・解析まで終了しており、論文作成準備中であり、おおむね順調に進展していると判断した。MRIについては、進行中であり、今後も撮像を継続する。
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Strategy for Future Research Activity |
自己の名前を呈示した際の脳磁図研究は、記録・解析まで終了しており、他のモダリティーによる自我障害の神経基盤研究を進める予定である。具体的には、自己の顔に対する脳活動を調べる予定である。MRIについては、進行中であり、今後も撮像を継続する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
脳磁図記録用機器:700千円脳磁図記録オープンラボ代:400千円学会参加費:310千円
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Research Products
(13 results)