2011 Fiscal Year Research-status Report
脳磁図を用いた統合失調症の前駆期診断マーカーの開発
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23591713
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前川 敏彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40448436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼塚 俊明 九州大学, 大学病院, 講師 (00398059)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 初発統合失調症 / 脳磁図 / 視覚情報処理 / ミスマッチ陰性電位 / バイオマーカー / ウインドミル視覚刺激 |
Research Abstract |
【H23年度の研究成果の内容】H24年3月時点で実験に参加した者は17人(慢性期統合失調症:10人,全員右利き,女性5人,男性5人,平均年齢41.6(25~47)歳,健常群:7人,全員右利き,女性2人,男性5人,平均年齢36.4(26~47)歳)であった。行動指標とした質問紙の正答率は,慢性期統合失調症群:79.0%,健常群:93.6%,ボタン押しの正答率と反応時間はそれぞれ,慢性期統合失調症群:93.7%, 478.2ms,健常群:97.3%, 466.8msといずれも健常群の方が慢性期統合失調症群よりも優れている傾向であった。脳磁図解析では,両群とも後頭部に限局して誘発反応を認めたが,N1m反応,vMMF反応ともに慢性期統合失調症群では減衰傾向であった。成果の一部は,第41回日本臨床神経生理学会学術大会欧文誌Current Psychiatry Reviewsで発表した。【H23年度の研究成果の意義】先行研究から予想された通り,慢性期統合失調症群健常群よりも行動パフォーマンスが劣り,vMMFも減衰していた。本研究によって慢性期統合失調症群および健常群において,vMMFは後頭部に安定して記録されたので,今後はさらに初発統合失調症者を対象に研究を進めていく予定である。【H23年度の研究成果の重要性】脳波研究では慢性期統合失調症群は健常群よりvMMNが減衰していたが、そのことがMEGでも初めて確認された。今後初発統合失調症群と比較することでvMMNがバイオマーカーとなるか確認していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度は、初発統合失調症群、慢性期統合失調症群、健常コントロール群、各15人を登録予定であったが、実際には予定人数に到達しなかった。特に、初発統合失調症群の登録が進まなかった。従って、平成23年度は予定より研究の進行は遅れていた考えている。ただし、得られた結果については予想通りなので研究の目的はある程度達成された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度もっとも困難であったのは、初発統合失調症群の登録であった。当初の計画では九州大学病院から登録を進めていく予定であったが、今後は、初発統合失調症の登録について募集パンフレットを作成し、関連病院からの募集も進める。勿論、慢性期統合失調症群、健常群についてもこれまで同様登録を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験データ保存用ハードディスク50万円,実験被験者協力金30万円,MEG計測機器使用料90万円,被験者募集パンフレット作製費10万円,旅費20万円,その他(消耗品・印刷費等)10万円。
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Research Products
(3 results)