2012 Fiscal Year Research-status Report
うつ病・パニック障害におけるFKBP5とCRHR1の総合的な役割研究
Project/Area Number |
23591719
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
穐吉 條太郎 大分大学, 医学部, 准教授 (00159344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今永 淳子 大分大学, 医学部, 医員 (30583504)
花田 浩昭 大分大学, 医学部, 助教 (80444884)
井上 綾子 大分大学, 医学部, 医員 (10630949)
兼久 雅之 大分大学, 医学部, 医員 (40555190)
田中 悦弘 大分大学, 医学部, 助教 (60516102)
石飛 佳宣 大分大学, 医学部, 医員 (40516118)
河野 健太郎 大分大学, 医学部, 医員 (30555181)
丸山 義博 大分大学, 医学部, 医員 (80555186)
安東 友子 大分大学, 医学部, 臨床心理士 (80516120)
河野 愛生 大分大学, 医学部, 臨床心理士 (80583492)
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Keywords | 大うつ病性障害 |
Research Abstract |
FKBP5、CRHR1遺伝子に関する抑うつ・不安行動実験:Wistar系ラットにおいて人工脊髄液、FKBP5、CRHR1遺伝子スクランブル、アンチセンス、siRNAを5日間ラットの側脳室に投与し不安モデル動物である(i)高架十字迷路(ii)明暗箱(iii)恐怖条件付け試験(iV)強制水泳試験を行う。またこの実験と平行して、中性paraformaldehydeで環流固定したラット脳組織を用いて蛍光抗体染色を行い、共焦点蛍光顕微鏡下に観察してラットのFKBP5、CRHR1脳内での細胞局在を調べる。またラット脳を摘出しin situ hybridizationを行い、それぞれの遺伝子の発現と分布を確認した。 FKBP5、CRHR1遺伝子の遺伝関連研究:遺伝子研究は、すでに大分大学医学部倫理委員会から「精神疾患における遺伝子研究」として承認されている。対象被験者はDSM-IV診断基準による大うつ病性障害、パニック障害患者、および健康正常人である。すでに我々は、大うつ病性障害300名、パニック障害患者200名、および健康正常人1,000名からDNAを得ている。それらを用いてFKBP5、CRHR1遺伝子のSNPsをDNA配列中に見いだし、研究を行った。 NIRS、fMRIとFKBP5遺伝子研究:我々がすでに確立させたNIRS、fMRIの測定および解析法を用い、(脳画像研究は、大分大学医学部倫理委員会から「不安障害の脳画像研究」として承認を得ている。)fMRI被験者からインフォームドコンセントを得る。視覚刺激法として我々が自作したビデオ画像を用い、「喜び」「悲しみ」「驚き」「怒り」「恐れ」の表情を中心にして行う。これらの画像は、MRI機器内に臥床している被験者が眼前の鏡を通して見る。fMRIの中で特に抑うつ・不安と関連したビデオ画像と脳賦活部位との関連を調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
リアルタイムPCRにて、うつ病及びパニック障害患者、健康正常人、800名分のデータ解析は終了している。fMRI研究においても100名以上終了しており、現在解析中である。 遺伝子解析については、FKBP5およびCRHR1の関連遺伝子についてはすでに解析を終了している。さらにストレスに関連するグルココルチコイドレセプター、表情に関連するレセプターについても拡大して、遺伝子解析を行っている。 併せてこの1年間は追加の研究として語流ちょう課題試験を用いて、光トポグラフィー(NIRS)研究も行っている。 また心理テストの結果も併せて解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
我々は、既にNIRS、fMRIの測定および解析法を確立している。脳画像研究は、大分大学医学部倫理委員会から「不安障害の脳画像研究」として承認を得ている。よってfMRI被験者からインフォームドコンセントを得る。視覚刺激法としてビデオ画像を用いているが、この画像は我々が自ら作成した画像である。画像としては、「喜び」「悲しみ」「驚き」「怒り」「恐れ」の表情を中心にして行う。これらの画像は、MRI機器内に臥床している被験者が眼前の鏡を通して見るものである。また、これと平行して被験者にハミルトン不安尺度(HAS)、Panic Disorder Severity Scale、STAI;STATE-TRAIT ANXIETY INVENTORYを行い不安状態の評価を行う。パニック障害患者とコントロールとの不安障害の比較を行う。 すべての被験者に同意を得たうえで、上記のFKBP5、CRHE1遺伝子の遺伝子多型を調べる。fMRIの中で特に抑うつ・不安と関連したビデオ映像と脳賦活部位との関連を調べる。 ラットにはそれぞれの遺伝子が関与するアンチテンスを脳内に投与し、行動解析を行う予定にしている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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[Journal Article] The value of ethyl cysteinate dimer single photon emission computed tomography in predicting antidepressant treatment response in patients with major depression.2013
Author(s)
Hanada H, Imanaga J, Yoshiiwa A, Yoshikawa T, Tanaka Y, Tsuru J, Inoue A, Ishitobi Y, Okamoto S, Kanehisa M, Maruyama Y, Ninomiya T, Higuma H, Isogawa K, Kawasaki T, Fujioka T, Akiyoshi J.
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Journal Title
Int J Geriatr Psychiatry.
Volume: 28
Pages: 756-765
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] An uncommon case of random fire-setting behavior associated with Todd paralysis: a case report.2012
Author(s)
Masayuki Kanehisa, Katsuhiko Morinaga, Hisae Kohno, Yoshihiro Maruyama, Taiga Ninomiya, Yoshinobu Ishitobi, Yoshihiro Tanaka, Jusen Tsuru, Hiroaki Hanada, Tomoya Yoshikawa, Jotaro Akiyoshi.
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Journal Title
BMC Psychiatry
Volume: 12
Pages: 132
DOI
Peer Reviewed
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