2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23591721
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
河西 千秋 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50315769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 耕太郎 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00337156)
加藤 大慈 横浜市立大学, 大学病院, 助教 (70363819)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 自殺予防 / メンタルヘルス / 安全管理 / 教育・啓発 / チーム医療 |
Research Abstract |
すでに明らかにされている病院内の自殺事故の実態(岩下ら,2006;Kawanishiら,2007)を基に,院内自殺予防に必要なタスクと病院職員のための自殺予防教育の要綱を作成した。これに基づき、院内自殺予防と事後対応のためのテキストを作成した。事後対応に関しては、自殺事故で死亡した患者の担当者や事故の対応にあたった医療者・職員に対するケアに重点を置いた。 次に、テキストに準拠した院内自殺予防と事後対応のための研修プログラムを作成した。内容は、1)自殺学の基本(講義)、2)ホットスポット対策(講義とグループワーク、以下GW)、3)メンタルヘルス・アセスメント(講義・動画視聴・GW)、4)コミュニケーション/アサーション・トレーニング(講義・動画視聴、GW)、5)がん患者の自殺(講義)、6)自殺予防のための介入(講義)、7)自殺念慮への対応(講義・動画視聴・GW)、8)自殺事故後の対応/ケア(講義・GW)、9)自殺事故の法的側面(講義)、10)予防と事後対応のための体制整備(講義・GW)から構成された。研修補助教材として、さらに自殺危険因子の発見、コミュニケーション・スキルの習得、アサーション・トレーニングのための視覚教材(DVD)を作成した。 さらに、プログラムの有効性を検討するために、効果測定のための質問紙を2種作成した。 以上のプログラムと教材、質問紙等を用いて、日本医療機能評価機構・患者安全推進協議会加盟病院を対象に、研修会を2回実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成23年度研究計画の内容はすべて達成した。プログラムの効果測定のための質問紙作成は一年前倒しで作成が終了し、実際の研修会もすでに開始されている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度も、引き続き研修会を2-3回実施すると同時に、第1-2回研修会を含め、効果測定データの収集・解析を行う。また、研修終了後の研修参加者、および参加施設のフォロー・アップに用いる評価評価票を作成し、調査を実施する。さらに、別の方法での評価、あるいは質的研究を実施する目的で、研修参加者をランダムに抽出し、研修への満足度、要望、院内自殺対策に関する困難感などについてヒアリングを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画の遂行、および研究の質の担保のために、以下の使用計画を立てている。物品費として、用紙・文具・参考図書・外付けハードディスク/メモリ/統計解析ソフトウェア・製本/プリンター消耗品などを購入する。旅費として、国内学会出張費等を計画している。データ入力作業として、人件費・謝金を支払う予定である。また、その他、論文作成の際の英文校正費用を支払う予定である。
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Research Products
(17 results)