2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23591721
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
河西 千秋 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50315769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 耕太郎 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00337156)
加藤 大慈 横浜市立大学, 大学病院, 講師 (70363819)
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Keywords | 自殺予防 / 医療事故 / 医療安全 / 病院管理 / メンタルヘルス / 教育 / 多職種チーム |
Research Abstract |
本研究は、先行研究により明らかになされたわが国の病院内の入院患者の自殺事故の実態(岩下ら,2006;Kawanishiら,2007)を元に、入院患者の自殺を予防するために病院が執るべき措置と体制づくり、医療スタッフが習得すべき知識とスキルを学ぶための教育プログラムの開発を目的に実施された。 平成23年度は、研修プログラムとテキストを開発し、日本医療機能評価機構・患者安全推進協議会をプラットフォームとして研修会を導入し、研修会を開始した。また、教育プログラムの効果を測定するために各種質問紙を開発し、調査を開始した。平成24年度には、新たな教育資材として動画を作成し、教育プログラムをブラッシュ・アップ(改定)し、計2回の研修会と、研修参加者の支援のためのフォローアップ研修会を開催した。平成25年度は、さらに新たな動画作成を行い、教育プログラムを再改定し、研修会を計3回、フォローアップ研修会を1回実施した。 研究期間中に、教育プログラムを開発、改訂し、最終的に、二日間からなる、自殺予防の1-3次予防を含む9つの講義、7つの実習(グループ・ディスカッション、動画視聴、ロールプレイ)から成るプログラムが確定した。本研修会は計6回と、フォローアップ研修会を2回開催し、本研修会には、99病院から170人が参加した。参加者の知識と態度の改善は、それぞれ93.5%、86.5%と高く、教育プログラムへの満足度も高く、当該プログラムの教育効果が高いことが示唆された。 本研究を通じた実践には国際的にも関心がもたれ、研究期間中に、スウェーデン・カロリンスカ研究所国立自殺予防・精神保健研究センターにおいて、セミナーを実施した。
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Research Products
(7 results)