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2012 Fiscal Year Research-status Report

定量的MRI解析にもとづく強迫性障害、広汎性発達障害の脳機能研究

Research Project

Project/Area Number 23591733
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

中川 彰子  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70253424)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉浦 敬  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40322747)
伊東 克能  川崎医科大学, 医学部, 教授 (00274168)
平野 好幸  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50386843)
宮崎 哲治  川崎医科大学, 医学部, 講師 (50412185)
KeywordsOCD、連合王国
Research Abstract

強迫性障害は難治で慢性化しやすい疾患で、近年重症の患者における広汎性発達障害との関連が取りざたされており、両疾患の病態生理の解明が急がれる。そこで、強迫性障害患者のうち、広汎性発達障害を基盤にもつ患者とそうでない患者の脳機能の違いをVBM(Voxel Based Morphometry)による定量的MRI解析に基づいて検討をおこなうこととした。
本年度は代表研究者の中川が研究施設を移動したため、研究組織を再編し、新たに倫理申請を行い、承認を得たため、対象患者、および健常対象者の画像撮像を開始した。
実施施設の変更に伴い、MRI装置は研究開始時に予定していた1.5Tからより解像度の高い3.0Tのものに変更され、より高感度のヘッドコイルを用いることとなった。開始から現在まで強迫性障害の患者5名、健常対象者4名の撮像を行っている。
今後、エントリーのペースを上げて解析に必要な20名以上の対象患者のデータがそろったところで解析をする予定である。
準備期間の間に、関連する国際学会において情報を収集するとともに、先行研究で解析できていなかった広汎性発達障害を基盤にもつ患者とそうでない患者のWAISによる知能検査の下位項目の詳しい検討をおこない、発表した。強迫性障害の患者においては、広汎性発達障害を基盤にもつ患者ではそうでない患者に比べて言語性と動作性の差が有意に大きいこと、「類似」が高く「符号」が低いということと広汎性発達障害を基盤にもつこととが有意に相関するという結果を報告した。これらの所見も本研究の画像解析の結果と合わせて考察を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究代表者の研究期間の異動に伴い、研究組織の再編成や倫理申請などにより研究開始が遅れたため。

Strategy for Future Research Activity

現在おこなっている、対象患者のエントリーをペースを上げて続け、年齢、性別をマッチさせた健常対象者を募集し、研究計画にあった患者数に近づける。ある程度の人数が集まった時点で中間発表を行い関連学会で発表し、本研究の結果について考察を続ける。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

国際学会での発表に伴う、旅費、健常対象者への謝金、神経心理検査の実施者への謝金を予定している。
画像撮影に必要な器具の到着に諸事情により時間がかかり、研究をスタートさせるのが予定よりも大幅に遅れたため、研究発表も予定よりも行えず、それに伴う旅費も使用できず、健常対象者の撮像もできなかったため謝金を支払えなかったなど、未使用金が発生した。

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Published: 2014-07-24  

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