2013 Fiscal Year Research-status Report
高分解能MR内視鏡の開発とその臨床的有用性に関する研究
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23591753
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山田 一郎 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90182518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 二朗 東京医科歯科大学, その他の研究科, 准教授 (80280973)
伊藤 栄作 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80345298)
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Keywords | MRI / 内視鏡 / MR内視鏡 / 高分解能 / 病理組織学 |
Research Abstract |
1. 高分解能MR内視鏡(MRE)の撮像を1.5-TのMR装置と7-TのMRI装置を用いて行った。 2. 全身の各臓器の高分解能MREに適合する様々な形状と大きさのRFコイルについて設計と試作を行った。 3. 実験用ファントムを用いて高分解能MREの撮像実験を施行した。スピンエコー法、高速スピンエコー法、グラディエントエコー法及び高速グラディエントエコー法による高分解能MREを施行することにより、RFコイルの空間分解能、コントラスト分解能及び時間分解能を検討した。この結果に基づいて、最適な高分解能MRE像の得られるパルス系列、繰り返し時間(TR)、エコー時間(TE)、フリップ角、field-of-view(FOV)、マトリックスサイズ、スライス厚を検討した。 4. 実験動物を用いた高分解能MREの撮像実験を施行した。実験動物の臓器についてスピンエコー法、高速スピンエコー法、グラディエントエコー法及び高速グラディエントエコー法による高分解能MREを施行し、各臓器ごとに最適な高分解能MRE像の得られるパルス系列、TR、TE、フリップ角、FOV、マトリックスサイズ、スライス厚を検討した。 5. 実験動物から臓器の組織標本を作製し、それぞれの臓器における高分解能MRE像と組織像との相関性を検討した。 6. 手術によって摘出された人体の臓器を用いて、高分解能MREによる病理組織学的なレベルでの病変描出能力と病変の質的診断能力を検討した。 7. 消化管腫瘍については7-TのMRI装置を使用してDiffusion-Tensor Imaging(DTI)を施行し、DTIによる拡散強調高分解能MREの実行可能性を検討した。病変の質的な診断とともに、病理組織学的な壁深達度、リンパ節転移の有無並びに腫瘍の病期診断に関してDTIによる拡散強調高分解能MREの有用性を確認することができ、現在その診断能力について詳細な検討を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの所、研究は交付申請書の研究実施計画の内容に従って、おおむね順調に進行している。 従って、交付申請書に記載された研究の目的はおおむね順調に進展しているものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は交付申請書の研究実施計画の内容に従って、おおむね順調に進行している。 従って、「今後の研究の推進方策」に特に変更はないので、これまでの計画通りに研究を推進する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「次年度使用額」は前倒し支払請求を行った交付金の一部であり、元々は次年度に使用する研究費であったので、次年度に使用する研究費として残すことになった。 研究は交付申請書の研究実施計画の内容に従って、おおむね順調に進行している。また、「次年度使用額」は前倒し支払請求を行った交付金の一部であり、元々は次年度に使用する研究費であったので、次年度の研究費と合わせて使用する計画である。 従って、「次年度の研究費の使用計画」に特に変更はないので、これまでの計画通りに研究費を使用する予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] 血管造影とSASItestの解離により局在診断に難渋したNETの1例2013
Author(s)
大木葉宣昭, 南勲, 三原正朋, 泉山肇, 吉本貴宣, 伴大輔, 落合高徳, 入江工, 富井翔平, 伊藤栄作, 明石巧, 田邉稔, 小川佳宏
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Journal Title
日本内分泌学会雑誌
Volume: 89
Pages: 984-984
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[Journal Article] ESDを施行した胃底腺型腺癌の1例2013
Author(s)
藤本祐未, 荒木昭博, 金子俊, 河合富貴子, 加納嘉人, 後藤文男, 仁部洋一, 新田沙由梨, 長堀正和, 岡田英理子, 大塚和朗, 渡辺守, 天野与稔, 伊藤栄作, 河内洋, 江石義信
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Journal Title
Progress of Digestive Endoscopy
Volume: 82
Pages: 144-146
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[Journal Article] 急性腎不全, 低K血症, 血栓性微小血管症を呈し, 緊急透析導入を要した2例2013
Author(s)
石本育栄, 伊藤栄作, 都嵜祥人, 吉崎幸, 安藤史顕, 日下敬太, 佐塚美幸, 飯盛聡一郎, 大井克征, 桑名仁, 油井直文, 蘇原映誠, 岡戸丈和, 野田裕美, 頼建光, 内田信一, 佐々木成
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Journal Title
臨床体液
Volume: 40
Pages: 27-32
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[Presentation] Esophageal carcinoma: evaluation with diffusion-tensor MR imaging and tractography ex vivo.2013
Author(s)
Yamada I, Hikishima K, Miyasaka N, Tokairin Y, Kawano T, Ito E, Kobayashi D, Eishi Y, Okano H, Shibuya H
Organizer
The 99th Scientific Assembly and Annual Meeting of the Radiological Society of North America
Place of Presentation
Chicago, USA
Year and Date
20131201-20131206
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[Presentation] Ultra-high-field (7.0-T) MR imaging of esophageal carcinoma ex vivo: correlation of high-spatial-resolution MR images and histopathologic findings.2013
Author(s)
Yamada I, Miyasaka N, Hikishima K,Tokairin Y, Kawano T, Ito E, Kobayashi D, Eishi Y, Okano H, Shibuya H
Organizer
The 99th Scientific Assembly and Annual Meeting of the Radiological Society of North America
Place of Presentation
Chicago, USA
Year and Date
20131201-20131206
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