2012 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌における低酸素細胞陽性描画を目的としたPET分子イメージング研究
Project/Area Number |
23591771
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
安賀 文俊 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30596078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 由佳 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (30335872)
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
久冨 信之 香川大学, 医学部, 准教授 (20552045)
星川 広史 香川大学, 医学部, 准教授 (70294767)
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Keywords | 頭頸部癌 / 低酸素細胞 / 分子イメージング / PET検査 / F-18 FMISO |
Research Abstract |
PETの投薬に関しては2つの考え方がある。1つはより多くの腫瘍を非特異的に陽性描画させる様な薬剤開発であり、もう一つは特徴的な生物学的性質を特異的に評価するものである。PET検査で最も良く用いられるF-18 FDGは前者に位置づけられ、癌の陽性描画に関してのスペクトルは非常に広く使いやすいものの、癌特異的ではない。一方、アミノ酸代謝、核酸代謝、細胞膜代謝など腫瘍内の様々な状態を可視化できる技術としてPET分子イメージングが注目されており、F-18 fluoromisonidazole(F-18 FMISO)で測定できる低酸素細胞のイメージングは腫瘍内の低酸素状態を測定することが出来るので、生物学的性質を特異的に評価出来るPET薬剤のもう一つの考え方に位置する。今回の研究目的はPET 検査用腫瘍分子イメージングとして注目されている低酸素細胞標識プローブのF-18 FMISOを用いて頭頸部癌症例に応用し低酸素細胞のバイオマーカーとしての画像評価である。なお、脳腫瘍の場合は血中放射能と比較して1.2倍以上の場合が低酸素領域と報告され、私共の論文報告でも同じ結果が得られている。しかし、脳腫瘍以外の頭頸部癌症例での報告は少なく、また、解析方法も様々である。今年度は頭頸部癌症例の場合に適応できるPET解析プログラムを応用開発した。現在、F-18 FMISO投与2時間後に静脈血液サンプリングを行い、最適な低酸素画像作成が可能か否かを検討中である。またさらに進めて、血液サンプリングを行わずに、非侵襲的に生体内の筋肉あるいはPET撮像範囲内の小脳に関心領域を設定して低酸素画像作成が頭頸部癌症例で行えるかどうかを検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脳腫瘍の症例に開発したPET解析プログラムを頭頸部癌症例に応用適応し、頭頸部癌症例での低酸素細胞陽性描画が可能になった。さらに、血液サンプリングを行わずに非侵襲的に解析可能となる評価方法を開発中である。
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Strategy for Future Research Activity |
低酸素細胞陽性描画を目的としたPET解析プログラム開発を昨年度に行った。今後は症例の蓄積を行い、さらなる検討を行う予定であ る。また、今後は開発されたPET評価方法が病理学的な低酸素細胞分画と一致しているかの検討、化学療法や放射線治療の治療効果判 定や治療効果予測が可能か否かの検討が必要である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた症例数より少し少なかったため、次年度への症例追加のため薬剤費を次年度に使用するようにし、さらなる症例の蓄積を する。
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Research Products
(2 results)