2011 Fiscal Year Research-status Report
CT上の肺結節の基準と経過観察に関する研究―ガイドラインの有用性の検証―
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23591775
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
芦澤 和人 長崎大学, 大学病院, 准教授 (90274662)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 肺結節 / CT / 検診 / ガイドライン |
Research Abstract |
日本CT検診学会から"CTで発見される肺結節の判定基準と経過観察"に関するガイドラインが出されているが、本研究は、そのガイドラインの妥当性や臨床的意義を明らかにするものであり、学術的観点から非常に重要である。 本研究に同意の得られている者で、長崎大学病院および長崎胸部CT検診研究会に所属する4施設の計5施設を受診し、初回胸部CT検査において径5mm以上の結節影または濃度上昇が認められる者を対象とした。平成23年度までに、計52例(solid結節 17、mixed GGO結節 18例、Pure GGO結節 17例)がエントリーされた。大学病院で行われたセントラルレビューの結果を以下に示す。 52例中経過観察ができたのは49例(3例は初回CTのみの症例)で、44例がサイズは不変、増大が2例、縮小が3例であった。増大の2例を含む5例が手術され、4例が肺腺がんであった。縮小した3例は、経過観察を終了とした。症例登録から2年間が経過したときの腫瘍のサイズの変化を主要エンドポイントとしているが、経過観察が短い症例が多く、2年間経過が終えた症例は4例で、いずれも不変であった。 現時点では、ガイドラインに沿ったマネジメントによる、診断・治療が遅れた症例はなく、学会ガイドラインは妥当なものと思われるが、今後の症例蓄積、さらなる経過観察が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例登録から2年間が経過したときの腫瘍のサイズの変化を主要エンドポイントとし、対象症例200例を目標としているが、平成23年度までに、計52例がエントリーされている。参加施設におけるCT検診受診者が予定より少ないことや、研究への同意を得ることが容易でないことが原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度も、対象者の登録を引き続き行い、また、ガイドラインに沿った経過観察を継続する。登録が進まない場合は、研究参加施設を増やすことや、ガイドラインに沿った経過観察がなされていると思われる症例を後ろ向きに収集することも考慮する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度は、既存のワークスターションを使用したが、平成24年度に、新規の専用コンピュータと解析ソフトを導入予定である。また、画像データを研究代表者の施設だけでなく、研究参加施設での保存ができるようにHDを設置予定である。
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