2013 Fiscal Year Annual Research Report
高磁場装置を用いた高精細MRI画像によるグリオーマの放射線治療支援画像の開発
Project/Area Number |
23591780
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
北島 美香 熊本大学, 医学部附属病院, 准教授 (60305018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 俊範 熊本大学, その他の研究科, 准教授 (40274724)
重松 良典 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (00555766)
牧野 敬史 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (90381011)
坂本 隆吏 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (60404331)
中村 英夫 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (30359963)
白石 慎哉 熊本大学, その他の研究科, 助教 (50433008)
大屋 夏生 熊本大学, その他の研究科, 教授 (70281095)
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Keywords | 高磁場MRI / 3次元MR撮像法 / ガドリニウム造影剤 / 脳腫瘍 |
Research Abstract |
(1) MRI-3D画像の歪み測定のソフトを開発した。1.5TMRIでファントムを撮像して得られた3Dデータに対し、しきい値処理、ラベリング処理を行いファントムのマーカーの計測点を抽出した。次にアイソセンターと抽出されたすべての計測点に対して距離を求め、画像の歪みを算出した。アイソセンターからの歪みは0-1.0%であり、開発した自動法と従来の手動法を比較すると、すべての計測点で誤差は1ピクセル以内であった。 (2)グリオーマ患者2例で、術前の3DMRI画像とそれを参照にして得られた組織の腫瘍増殖能(MIB-1 index)を比較した。術者が造影MPRAGE上に示した組織採取領域の信号/正常脳の信号を算出し、MIB-1 indexと比較した。増強効果の乏しい腫瘍では、FLAIR、T2強調像では信号比が高いほどMIB-1 indexも高かった。増強効果を有する腫瘍でも、増強される病変周囲の信号比とMIB-1 indexの関連は、増強効果の乏しい腫瘍と同じ傾向であった。 (3)a.3D高分解能画像に与えるガドリニウム(Gd)造影剤の影響について基礎的実験を行った。脳白質のT1、T2値に近似した背景物質に異なる濃度のGd溶液で満たした試験管を配置し、4種類の3D画像(T2WI、FLAIR、MPRAGE、位相差強調像)を3T-MRIで撮像した。信号変化は背景信号と試験管内の信号比で判定した。FLAIRでは0.2mmol/l、T2強調像では0.1mmol/l、位相差強調像では、1.0mmol/lで信号比が最大であった。MPRAGEでは、0.1mmol/lまで低下し、それより高濃度で上昇した。 位相差強調像ではGd濃度に応じてGd溶液周囲に低信号帯が出現し、低信号帯の広がりは0.5-1.0mmol/lで最大であった。 (3)b.膠芽腫症例において、造影剤投与前後の位相差強調像で病変と主要な白質線維の関係を検討した。膠芽腫症例では、造影位相差強調像で腫瘍の増強効果を認め、病変と白質線維との関係を明瞭に描出することができた。
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[Journal Article] Can 3T MR angiography replace DSA for the identification of arteries feeding intracranial meningiomas?2013
Author(s)
Uetani H, Akter M, Hirai T, Shigematsu Y, Kitajima M, Kai Y, Yano S, Nakamura H, Makino K, Azuma M, Murakami R, Yamashita Y.
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Journal Title
American Journal of Neuroradiology
Volume: 34
Pages: 765-772
DOI
Peer Reviewed
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