2011 Fiscal Year Research-status Report
MRI-QSI法開発によるシーケンス最適化と多面体構造解析の研究
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23591785
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
八木 一夫 首都大学東京, その他の研究科, 教授 (50201819)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | QSI / q-spaceシーケンス / q値 |
Research Abstract |
拡散強調画像(DWI)はヒトの体内の非常にゆっくりとした水の動きを観察できることから生体機能の映像化というような新しい診断法の可能性を秘めている。中でもq-space法は脳内の梗塞や腫瘍の兆候を画像化できる可能性を持った新しい撮像シーケンスとして非常に注目を浴びている。q-space法を臨床装置用に開発し、実際の臨床患者に応用するためにファントムおよび実験ボランティアについて検証しq-spaceシーケンスの最適化を行った。q-spaceシーケンスの最適化にはノーマルボランテアでのq値(従来のhigh-b値)収集データを二成分別けし2次曲線などで近似する方法を用いた。標準化には、新たなノーマルボランテアでのq-space法によるq値データ収集を長時間にわたり実測した値と、短い間の短時間計測による信号減衰の度合を基本として、近似計算された信号値と比較することによって、標準化した値の信頼度を判定した。これを繰り返し標準化した値の信頼度を向上させた。以上を組み合わせソフト化しMRI臨床機に搭載した。MRI脳画像上に高b値拡散およびq-space法を用いた拡散解析によって得られた拡散プロファイル情報をcolor mapやFA map上での始点となるROIを設定し、描画表示した。使用装置は、1.5T MRI Signa HorizonLX ver9.0(GE-YMS )、受信コイルはバードゲージ型ヘッドコイルを用いて撮像した。撮像は、single shot DW-EPIおよび独自開発シーケンスであるq-spaceシーケンスを用いた。健常人ボランティア及び各種脳疾患を有するボランティアにおいて施行した。スライス厚5mmの連続的な繰り返しと、bvalue=1000mm2/s で42と60の noncollinear 指示で、脳全体をカバーし画像を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新しい撮像シーケンスとしてq-space法を臨床装置用に開発し、山梨大学医学部病院1.5T MRI臨床機に搭載した。実際の臨床患者に応用するためにファントムおよび実験ボランティアについて検証しq-spaceシーケンスの最適化を行った。q-spaceシーケンスの最適化にはノーマルボランテアでのq値(従来のhigh-b値)収集データを二成分別けし2次曲線などで近似する方法を用いた。標準化には、新たなノーマルボランテアでのq-space法によるq値データ収集を長時間にわたり実測した値と、短い間の短時間計測による信号減衰の度合を基本として、近似計算された信号値と比較することによって、標準化した値の信頼度を判定した。これを繰り返し標準化した値の信頼度を向上させた。以上を組み合わせソフト化した。山梨大学医学部病院1.5T MRI臨床機に搭載したq-spaceシーケンスを使用して、ノーマルボランテアおよび臨床患者に撮像を試み、得られたMRIデータを解析した。MRI脳画像上に高b値拡散およびq-spaceを法を用いた拡散解析によって得られた拡散プロファイル情報をcolor mapやFA map上での始点となるROIを設定し、描画表示した。成果を第39回日本磁気共鳴医学会総会で2題演題発表した。第39回日本磁気共鳴医学会総会シンポジウム2「q-space imagingによる非ガウス分布拡散の解析ー拡散テンソルの先へ」でコメンテータを務めた。シンポジウム演題3題を共同演者として発表した。第39回日本磁気共鳴医学会総会q-space研究会を主宰し成果を発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
改良型q-space法を1.5T,3T臨床装置用に開発し、実際の臨床患者に応用するためにファントムおよび実験ボランティアについて検証しq-spaceシーケンスの最適化を行う。成果を日本磁気共鳴医学会総会とうで演題発表する。日本磁気共鳴医学会総会q-space研究会を主宰し成果を発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費1,100,000円、旅費800,000円、人件費・謝金100,000円、その他300,000円、計2,300,000円
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[Presentation] QSIのシーケンス実装と撮影の実際2011
Author(s)
疋島啓吾,藤吉兼浩,山田雅之,小牧裕司,百島祐貴,八木一夫,玉置憲一,戸山芳昭,中村雅也,岡野栄之
Organizer
第39回日本磁気共鳴医学会大会シンポジウム2(招待講演)
Place of Presentation
小倉
Year and Date
2011年9月28日
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[Presentation] QSIの脊髄再生医療への応用2011
Author(s)
藤吉兼浩,疋島啓吾,百島祐貴,小牧裕司,山田雅之,八木一夫,許斐恒彦,辻収彦,,岡野栄之,中村雅也
Organizer
第39回日本磁気共鳴医学会大会シンポジウム2(招待講演)
Place of Presentation
小倉
Year and Date
2011年9月28日